2月28日に体験学習「宮廷貝合わせ」を行いました。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございます。
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今回は、ひなまつり関連展示「みやびな衣装」の前に集合しました。
「おひなさま」の元となったのは、平安時代の宮中の装束。
そして、「貝合わせ」は、平安時代にお姫様たちの間で行われていた、貝の模様の
美しさや和歌の優劣を競う、雅なあそびです。
実際に貝合わせを行いました。
(こちらで使用しているのは、以前の体験活動でビノスガイを用いて作成したものです。)
遊び方は神経衰弱と似ており、このように貝を円形に並べ、真ん中に出した貝と対になる
貝をさがします。
ポイントは、貝の表面をよく見ること。
対となる貝は、表面の模様が同じです。
また裏面には、同じ絵や関連のある絵が描かれています。
どの貝にするか決めて裏返し、同じ絵が描かれていたら…貝同士もぴったり!重なります。
このように貝合わせは、観察眼が問われるため、何度も間違えることは恥とされ、
集中力を高める鍛錬になるとも言われました。
また、二つで一つの貝合わせは、夫婦円満の象徴でもあります。
(※今回行ったのは、正式には後世に生まれた貝覆いという遊びです。
現在、一般的に貝合わせと呼ばれる遊びはこの貝覆いのことを指していることが多いです。)
次に、貝に絵付けを行いました。
先ほどの貝合わせを思い出しながら、それぞれ自分だけの貝合わせをつくりました。
小さな貝の中に広がる、雅な世界をお楽しみ頂けましたでしょうか。
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博物館では、小中学生のお子様を対象にさまざまな体験学習を行っております。
次回も皆さまのご参加をお待ちしております。
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