おかげさまで、去る8月17日に企画展入場者1万人を達成しました!
ありがとうございます。引き続きご来館をお待ちしております。
さて、本日は小来川鉱山の銅鉱物をご紹介します。
まずは、ポスンジャク石です。この鉱物は国内では小来川鉱山ではじめてみつかりました。それ以前にロシアで発見されていたため、世界初産出にはなりませんでした。
ちなみに、ポスンジャクというのはロシアの科学者の名前です。
電子顕微鏡で見てみると、すごくメカニカルな構造が見えます。
次に、ポスンジャク石の弟分のラング石です。
ポスンジャク石とは化学式がまったくおなじですが、見た目が違う"同質異像"の関係にある鉱物です。
小来川鉱山というと、有名なのは藍銅鉱ではないでしょうか?
岩群青という日本画の絵の具に使われている鉱物です。
孔雀石とほんの少し組成がちがうだけですが、なかなか見つからない鉱物です。
小来川鉱山は、青やら緑やらの色鮮やかな鉱物が産出します。
銅の鉱物ではありませんが、フィリップスボーン石も産出します。
大変魅力的なこれらの鉱物ですが、現地はこんな感じの廃墟になっています。
大変危険ですので、採集に行かないようお願いいたします。そのかわりに、博物館では安全にこれらの鉱物をご覧いただけますので、ぜひお越しください。
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