2014年06月17日
キッズ・ツアー「水辺のいきもののくらし」を行いました
6月1日に、“とちぎけんぱくキッズ・ツアー”を行いました。
キッズ・ツアーとは、通常の定時解説とは一味違う、お子様向けの解説です。
お子様と一緒に、大人の方もご参加いただけるよう工夫をしています。
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今回は、水辺の生き物のお話をしました。
お家の周りや、学校の周りにはどんな水辺環境があるでしょうか?
そしてそこには、どんな生き物が棲んでいるでしょうか?
最初に考えてもらってから、キッズツアーに入ります。
まずは、ミヤコタナゴのお話をしました。
展示室2にいるミヤコタナゴは、栃木県立博物館の中で唯一の生体展示です。
今は繁殖の季節のため、オスの体が綺麗な婚姻色で赤くなっていますよ。
メスは産卵管を伸ばしています。
どれがオスでどれがメスか、分かるかな?
昔は県内にたくさんいたミヤコタナゴですが、最近はごくごく限られた場所でしか
見ることができなくなってしまいました。
理由は、ミヤコタナゴが生きていきやすい環境が減ってしまったため。
生きていく条件の一つは、卵を産んで育てられることです。
ミヤコタナゴが生きていきやすい場所とは、どんな場所なのでしょう…?
次に、田んぼの生き物のお話をしました。
田んぼで卵からかえったオタマジャクシは、足が生えてカエルになると
陸に上がりますね。
カエルの他にもたくさんの生き物が、生きる場所として田んぼやその周りを
選んでいます。
では、実際にはどんな風にして田んぼを利用しているのでしょうか。
田んぼに水がある時とない時、どうしている?
田んぼにつながる水路が、コンクリートで固められているとどうなる?
田んぼを手入れする人がいなくなったら、どうなってしまう?
ミヤコタナゴも田んぼのカエルも、人のすぐ近くで生きてきた生き物たちです。
人が生きやすいように生活を変えてきたことで、水辺の生き物たちの
生きやすい環境が失われていっています。
今、生き物たちはどこにいるのかな?
今いる場所で、これからも生きていけるのかな?
キッズツアーに来てくれた小学生の皆さんにも、身の周りの環境に目を
向けてもらえればと思います。
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“とちぎけんぱくキッズ・ツアー”は、毎月第1・第3日曜日の14時から実施しています。
毎回様々なテーマをご用意していますので、是非博物館に足を運んでみてくださいね。
(普及資料課 大谷)
投稿者 : 普及資料課 | カテゴリー : 普及教育活動記録