5月31日(土曜日)に、観察会「生きている土 その世界を探る」を実施しました。
この観察会は毎年この時期に実施しており、宇都宮大学農学部教授の平井英明氏と
学生の方々の協力のもと、土に触れてみたり、いろいろな実験をしたりして
「生きている土」についての理解を深めるものです。
当日は気持ちの良い晴天の下、初めに宇都宮大学農学部附属農場の実習林で
土の観察をしました。色の違いや触ってみたときの感触の違いなどを、実際に
触れて記録用紙に記録します。
実習林の土の様子です。
次に、落ち葉を上からはがして拾い上げていき、どのように変化するのかを
調べました。同時に、落ち葉の下や土の中にいる動物たちの観察もしました。
深くなるにつれ分解されていく様子が分かります。
今度は実習林の土のうち色の違う3種類の土を取り出し、それぞれの
土がどれくらいの水を蓄えるのか、どれくらいの空気が入っているのかの実験をしました。
いっぱい水を入れたのに、なかなか落ちてこないぞ?
土の中にはこんなに空気が入っていたのか!
このすき間に生きものたちが住んでいるのかな?
観察や実験を通して土が「生きている」ことを学んだあとは、私たちが
土に一番お世話になっていることの一つ、作物を育てる役割について学ぶため、
田植えの体験をしました。
泥んこになりながら、苗を植えていきます。
今回は1株につき3本の苗、つまり、お米3粒分の苗を植えました。この苗が、
秋には一体何粒のお米になっているのでしょうか。そのような観察を、
9月6日(土曜日)に観察会「土と肥料の微妙な関係」として実施します。
普段学ぶことの少ない土や、いつも食べている作物について学ぶ機会となりますので、
ぜひご参加ください。
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※参考:今回の観察会で行ったような土についての観察の仕方などがまとめられた
「土壌の観察・実験テキスト」が、日本土壌肥料学会(土壌教育委員会)さんの
ホームページでご覧になれます。
・新版「土壌の観察・実験テキスト」のウェブ限定版公開
http://jssspn.jp/edu/activity/publication/text2014.html
・新版「土壌の観察・実験テキスト」ダウンロード
http://jssspn.jp/edu/archive/2014textbook4web.pdf
・日本土壌肥料学会 土壌教育委員会HP
http://jssspn.jp/edu/
(自然課:小暮)
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