今回のテーマ展では、秋と冬を中心に活動する昆虫を展示しています。
晴れた日に、川辺の雪の上を歩く黒い虫を見たことはあるでしょうか。真冬に成虫となり、繁殖をおこなうクロカワゲラの仲間です。
この仲間は真冬に川から陸へ上陸し、成虫になります。成虫は雪の上に落ちたユスリカやトビムシなどの動物を食べながら、上流を目指します。
ユキクロカワゲラ
雪の上を注意深く見て歩くと、クロカワゲラのほかにも、奇妙な姿をした小さな昆虫に出会うことがあります。
翅がなく、がっしりとした脚で歩くハエ、クモガタガガンボの仲間です。
今よりも寒かった時代、氷河期のころの生き残りの昆虫であると考えられています。また、成虫の時期以外の生態のほとんどがまだわかっていない虫でもあります。
クモガタガガンボの一種
ほかにも、雌の翅が小さくなったイマニシガガンボダマシなど、種類こそ多くはないですが、雪の上でも昆虫を観察することができます。
テーマ展「秋の虫・冬の虫」も残すところ明日、26日のみとなりました。
是非ご覧いただいて、「ユキムシ」観察を冬の遊びに加えてみて下さい!
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