2013年09月15日
観察会「土と肥料の微妙な関係」が行われました
2013年の9月7日に、観察会「土と肥料の微妙な関係」が宇都宮大学附属農場にて行われました。
今回の観察会では、宇都宮大学農学部の平井英明先生、並びに学生の方々の指導の下、6月に行われた観察会「生きている土~その世界を探る」の際に植えた稲の苗がどのように成長したのかの観察や、有機肥料を使った土と化学肥料を使った土では何が違うのかといったことを観察しました。
立派に成長した稲を観察しています。実験田では無肥料、有機肥料、化学肥料をそれぞれ使い分けて、コシヒカリや宇都宮大学で開発された品種の「ゆうだい21」といった米を栽培しています。
6月の観察会では、3粒の米からなる苗を植えました。その3粒の米が、一体何倍に増えているのかを数えてみました。
頑張って数えたところ、元々3粒だったものが無肥料でも約500倍に、肥料を使うと、なんと約1300倍にもなるものがあることが分かりました。
肥料の違いによって生育状況や土の様子にどのような変化が出るのか、長さを測ったり土を触ってみたり、根っこの様子を観察したりしました。
品種によって背の高さや穂の長さが違います。
肥料の違う土を触った時の感触や匂いを比べています。意外にも牛糞を使った有機肥料はあまり臭くないようです。
それぞれの稲の根っこを洗って観察しています。よく見ると長さや太さが違います。
この他にも、一人が一年間に食べるお米をとるのに必要な田んぼの面積を見てみたり、稲のスケッチをしたりしました。
今回の観察会で、普段触れることのない土に触れ、稲について詳しく調べました。私たちが普段何気なく食べているお米も、長い年月をかけた土や品種の改良があってこそのものです。
本観察会は、6月初頭前後に行われる観察会「生きている土~その世界を探る」と共に、来年度も実施する予定です。土の働きや稲について、普段学べないことを学べる良い機会ですので、皆さん是非ご参加ください。
(自然課 小暮)
投稿者 : 自然課 | カテゴリー : 自然部門活動記録