9月22日(日曜日)に“とちぎけんぱくキッズ・ツアー”を行いました。
今回は、おそらく好きな動物ランキングにはなかなか入ってこないであろう「シカ」に注目です!
「ぐるっと」ということで、博物館中をオリエンテーリング形式で回ります。
最初に、今回特別に用意したシートを参加者に配布して、出発!
まずは展示室2 動物コーナーで、“シカはどんな動物かな?”と、主にニホンジカの体の特徴をお話しました。
ここでは、普段は展示されていない、ましてや触る機会などめったにないであろう、
シカの頭骨(写真右)や、毛皮も見て触ってもらいました。
次は展示室1へ。展示室1というと、歴史のコーナー。シカなんているの?
はい、いますよ。ヤベオオツノジカに、貝塚に、埴輪の中にもシカがいます。
こちらは旧藤岡町で発見された貝塚です。貝塚は、縄文時代のいわば“ごみ捨て場”。
ここからシカの骨が発見されています。どういうことでしょうか?
昔の人々は、狩りでシカを捕り、肉は食糧に、毛皮は衣服に、骨は道具にと、利用できる部分はすべて利用しました。
そして、残ったいらない部分を捨てたのです。
シカは、衣食住のすべてに関わっており、“昔の人にとって、とても身近な存在であった”と言うことができるでしょう。
今はどうでしょうか?
「身近に感じる?」と聞くと、みんなが「ううん」と首を横に振ります。
では、“現在、シカはどこでどんな風にくらしているのかな?”と、スロープ展示へ。
現在、シカが増え過ぎて本来の生息場所だけではエサが足りなくなり、農作物に被害を出したり、
高い山の上まで登って貴重な高山植物を食べてしまったりということが問題になっています。
決して人間は無関係ではありません。
今では遠い存在のようになってしまったシカと上手に暮らしていくにはどうすればよいのでしょうか?
大人でも、簡単には答えることのできないこの問題。
ぜひ、子どもたちにも興味をもってもらい、みんなで考えていきたいですね。
最後に、すべてのポイントを回っておはなしを聞いてくれたみんなのシートに、シカ柄のスタンプを押しました。
「博物館ぐるっとシカめぐり」コンプリート☆
参加して下さったみなさん、ありがとうございました!
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キッズ・ツアーは毎月第2・4日曜日14:00~行っています。
次回は10月13日「わかぴったん~百人一首~」です。お楽しみに♪
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