今回のテーマ展では、生きているシャジクモ・フラスコモも展示しています。これまで10種を展示してきましたが、先月末、これまで栃木県内に知られていなかったフラスコモが見つかりました。まだ、種が特定できていませんが、大変貴重な資料ですので紹介します。
フラスコモ属の一種
輪生枝が1~2回分枝し、最終枝は短縮せず、2~3細胞、結実枝が分化します。同じ特徴のフラスコモは、栃木県内ではサキボソフラスコモが知られていますが、卵胞子の大きさや膜の模様が異なり、サキボソフラスコモではありません。
「日本淡水藻図鑑」の検索表を使うと、あるフラスコモにたどり着きましたが、一部不確かな部分もあるので、ここでは種の名前は出しません。博物館では仮同定結果と生体を展示していますので、ぜひ実物を見に来てください。本テーマ展も残りわずか、9月16日(月)までです。この機会を逃すと、2度と見られないかもしれませんよ!
この標本は、ヒナフラスコモと同じように袋に入れて展示してあります。状態が悪くなったら展示を終了しますので、お早目にご覧ください。
(自然課:富永)
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