7月28日(日曜日)に行ったキッズツアー「日本画をじっくりと見てみよう」の様子をご紹介します。
今夏、博物館では、企画展に加え4つのテーマ展示を行っています。
キッズツアーでは、その中の人文系テーマ展示「水を描く」のコーナーをとりあげ、子どもたちに日本画の観察に挑戦してもらいました。
昔の人が描いた絵は、なんとなく近寄りがたくて、たくさんの知識が必要で、難しそうな気がしますが、
今回は、そのようなことにとらわれずに、絵を自由に見て、親しんでもらうことを一番の目的としました。
1つの絵につき5分ほど、足をとめて観察してみます。
絵の中にどんな建物が描かれているのか、
人はどこで、何をしているのか、
山や、水の流れはどのあたりに描かれているのか、
気づいたものからみんなで教えあっていくと、絵に描かれたものがだんだん見えてきます。
作品の中には、実在する滝が描かれたものもあるので、
現在の滝の写真と、絵に描かれた滝を見比べてもらいました。
展示されている絵の観察をしながら、描かれた絵が、屏風や掛け軸となって今に伝わっていること、
また、水の表現の仕方には様々な方法があることをご紹介しました。
今回のキッズ・ツアーが、水を描くことはもちろん、日本画を見ることの楽しさに気づくきっかけになったらと思います。
最後に、参加してくれた皆さんと「自分が描く水」についてお話しする時間を設けました。
川・湖・海・プール・コップに入った飲み物など、水を描く機会は少なくないでしょう。
これまで「みずいろ」に頼って描いてきた水を、
「今回の観察をきっかけに違った描き方で描いてみたい。」
「2色でいろんな景色を描けたらすごいな。」など、様々な感想を頂くことができました。
参加して下さった皆さま、本当にありがとうございました。
お子様向けの解説として、解説員が館内をご案内するキッズ・ツアーは、
毎月第2・第4日曜日の午後2時から20分程度、実施しています。次回もお楽しみに。
博物館では、展示や今回ご紹介したキッズツアー以外にも、様々な催し物を行って皆さんをお待ちしています。
ぜひ、博物館へ遊びにきてみませんか?
普及資料課 五十川
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