2013年05月02日
キッズ・ツアー開催報告とお知らせ
4月14日(日曜日)に“とちぎけんぱくキッズ・ツアー”を行いました。
キッズ・ツアーとは、通常の定時解説とは一味違う、お子様向けの楽しいお話の時間です。
この日は、『ウサギのからだはひみつがいっぱい』と題してお話をしました。
多くのお客様にご参加いただき、ありがとうございました。
子供たちはよく、「ウサギの耳はどうして長いの?」「なぜ足が速いの?」という疑問をもちます。これに答えるとすると、「周りの音をよく聞くため」「敵から逃げるため」というところでしょうか?
しかし、これだけでは物足りません。
今回は、子供たちのこういった疑問について、ウサギのからだの中身=“仕組み”からお話しして、実際に目で見て・さわって、「スゴイ!!」「おもしろい!!」と実感してもらいたい、というのがねらいでした。
お話の内容の一部を紹介します。
全身骨格標本を見てもらっています。
力強いジャンプを生むための大きな後ろ脚と丈夫そうな腰の骨。それに対し、上半身の華奢なこと。
こちらは頭骨。左がノウサギ、右はタヌキです。
大きさはそれほど変わりませんが、ノウサギの方はよーく見ると中がスカスカ。持ってみると、とっても軽いんです。
みんなに実際に持って比べてもらいました。
こちらは毛皮。左がノウサギ、右はイタチです。
毛並みを楽しむのも良いのですが、ここでは厚さのちがいを比べてもらいました。
ノウサギは薄くて、すぐに破れてしまいそう。丈夫な方が良さそうなのに…。でも、これにもちゃんと利点があるのです。
ウサギというと、家や学校で飼育したり、物語に出てきたり、キャラクターに用いられたり、小さなころから比較的身近な動物だと思われます。しかし、今回のお話にはどの子どもたちも「知らなかった!」「本当だ!」という新鮮な反応を示してくれました。
このような体験が、子どもたちにとって、物事に対しますます興味を深めていくきっかけになれたら、と思っています。
『キッズ・ツアー』は、毎回、担当する解説員が、博物館を子供たちにももっと楽しんでもらいたい、展示物の隠れた魅力を紹介したいと考え、工夫をこらして実施しています。今年は毎月第2、4日曜日(14:00~14:20)に実施します(6月9日の無料入館日を除く)。テーマは毎回異なりますので、楽しみにしていてください。
キッズ・ツアー開催日にも、ぜひ、ご家族で博物館にお越しください☆
投稿者 : 普及資料課 | カテゴリー : 普及教育活動記録