企画展「とちぎのカエルとカンショウウオ」見所レポート2

 
 前回に引き続き、このレポートでは企画展「とちぎのカエルとサンショウウウオ」(会期:7月21日~9月17日)の見所を各コーナーごとに紹介していきたいと思います。

山地の湿原
 ちょっとハイキングに行くような場所には、どんな両生類たちが暮らしているのか?湿原の四季折々の風景とともに山地の湿原に住む両生類たちを紹介しています。このコーナーにあるスライドショー「沼原湿原の両生類」では、いきいきとしたカエルやサンショウウオの様子が見られます。

(クロサンショウウオが雪の上を歩いてやってくる写真には驚きました。彼らは、私たちが思っているよりも寒さに強いようです)

山奥の渓流
 私たちがあまり足を踏み入れない山奥には、どんな両生類たちが暮らしているのか?ふだんはなかなか出会うことが出来ない山奥の渓流に住む両生類たちを紹介しています。再び『鳴き声装置』が登場しますが、「これもカエルの鳴き声なの!?」と聞きなれない鳴き声が多くとても新鮮です。

(山の沢の近くで、初めてタゴガエルの不思議な鳴き声を聞いたときはたくさん鳴き声が聞こえるのに姿が全然見つからず、何の鳴き声かわかりませんでした)


「山の湿原」「山奥の渓流」のコーナー


両生類の透明標本
 大きく体を作り変える彼らの骨はどのように変わっていくのか?彼らはオタマジャクシから手足が生えて、尻尾が無くなりカエルになります。その変化を透明標本を展示して紹介しています。透明標本とは薬品で筋肉を透明にし、骨を赤、軟骨を青に染めた見た目が不思議な標本です。ウシガエルがオタマジャクシからカエルになるまでの骨の変化がばっちり見えちゃいます。

(実は作るのも、展示するのも大変でした。普通の骨格標本と違い色鮮やかな骨の標本をぜひ見てみてください!)


透明標本


では、今回の紹介はここまでにして、次は関連行事のお知らせです。
8月12日(日曜日)に担当学芸員による展示解説が行われます。
日時:8月12日(日曜日) 午後1時30分~午後2時30分
場所:2階企画展示室
定員:20名 要観覧料
生き物の詳しい解説から、フィールドに出る楽しさ、展示の裏話まで楽しいお話し盛りだくさんでお待ちしています!


そして、記念講演会第2弾「とちぎのカエルとサンショウウウオを調べる」が8月19日(日曜日)に開催されます。
日時:8月19日(日曜日)午後1時30分~午後3時30分
場所:当館講堂
定員:150名 無料
講師:栃木両生爬虫類の会会員
とちぎのカエルとサンショウウウオの今がわかる講演会です。興味のある方は、ぜひご参加ください!


企画展開催中の土曜日、日曜日に行われている「カエル折り紙」も好評です。
日時:企画展開催中の毎週土日【9月2日(日曜日)まで】午前10時~午後4時
場所:当館レファレンスコーナー 要入館料
まだ挑戦していない方、お待ちしています。

(自然課:渡部)