今週の土曜日16日から、佐野市立吉澤記念美術館で地域移動博物館「室町・江戸絵画のあやしくステキなおじさまたち」が開催されます。
美術担当の学芸員は昨日その展示作業に行ってきました。今回はその様子をちょっとだけご紹介します。
今回の移動博物館で展示されるのは当館の所蔵品18点。屏風も1点展示されます。
屏風をきれいに展示するポイントは、全体がバランスよく均等な角度で開いていること。
写真では、吉澤記念美術館の学芸員さんが展示ケースの外から確認して指示を出しつつ、各扇の開き具合を微妙に調整しています。全体をバランスよく同じ開き具合にするのはなかなか時間がかかる作業です。
こちらは俵藤太の物語を描いた奈良絵本(和とじの絵入り冊子)を展示しているところです。
このような冊子は無理にページを開くと痛んでしまいます。ですから左右のページの開き具合にあわせて枕を入れ、閉じてしまわないよう柔らかい透明のフィルムテープで軽くページを押さえます。何気なく展示してある作品にも、じつはこんな気遣いがされているんですよ。
展示作業は一日がかりで無事に終了しました。
吉澤記念美術館の「おじさま」展は7月16日(土)オープンです。お楽しみに!
(人文課:茨木)
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