結城紬の「糸つむぎ」と「機織り」の実演・体験(第1回) 開催!

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特別企画「結城紬~伝統の技と美~」の関連講座である、
「伝統工芸士による糸つむぎと機織り実演・体験」の第1回を
平成23年2月20日(日)に実施しました!

先日、当ブログでご紹介したように、展示開催の初日にも実演を見ることができましたが、
今回は、あらかじめ決めて広報していた講座であるためか、
過日以上の大盛況でした。

1つは「糸つむぎ」です。
5~6粒の繭をかさねて広げた真綿(まわた)をツクシという道具に巻きつけ、
端から少しずつ繊維を引き出しながら、1本の糸にまとめる工程です。
結城紬作りは糸を作ることから
ただ引っ張れば糸になる訳ではありません。
一定の太さの糸をつむぎ続けることは、単純そうでいて難しい・・・。
微妙な指使いなどといった技が必要です。

それにしても、真綿の感触は想像以上に気持ち良いです。
そして素人が引いても糸らしくなって出てくる真綿の不思議。
かなり面白いですよ。


もう1つは「機織(はたお)り」です。
実演を見たり、体験したりすると分かる大変な糸つむぎから、様々な工程を経て、
やっと機織りにいたります。
(その工程は展示をご覧いただくと良く分かります!)
結城紬の最終段階
そして、結城紬を織る地機(じばた)は、
  経糸(たていと)を腰ベルトで引っ張って、張り具合を調節し、
  その下糸を上下させるヒモを、脚で引いたり戻したりするたびに、
  堅い樫の木でできた大きなヒで緯(よこ)糸を入れ、
  オサで打ち込み、
  さらに強くヒで打ち込む、
といった色々な動作をくり返して、繊細な模様を織っていく道具です。
実際に体験してみると、(思ったように自分の体が動かず!)
とても複雑な動作であることが分かります・・・。


ただ、これらの技の難しさには、単純な楽しさも感じられます。
この機会にぜひ体験してみてください。
着物をお召しになっている方に会える可能性も高いですよ!


第2回は、以下の通りです。

日時 : 平成23年2月27日(日)午前10時~正午・午後1時~3時
会場 : 企画展示室前ホール
※ 当日会場に直接お集まりください。(要観覧料)

                                              
                                       (人文課 宮田)