2014年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

2009年09月03日

田んぼの植物調査に行ってきました

 栃木県立博物館では、様々な調査を行っています。そのひとつに、栃木県内で
絶滅の危機に瀕している生物、地形等を調査したレッドリストというものがあります。
現在、その内容を改定するために、調査協力員の方達とともに調査を行っています。
今回はその一部を報告したいと思います。

 8月25日に平野部の田んぼの植物を調査しました。調査協力員の方に案内して
もらい、現地に向かいました。

mizuo.jpg
 ミズオオバコがありました。道端に生えるオオバコとは全然違う仲間です。
ちょうどかわいい花が咲いていました。


sansyou1.jpg
 あっ、稲の間に何か浮いています。ウキクサにしては大きいです。


sansyou2.jpg
 サンショウモでした。こう見えてもシダ植物です。


mizunira0.jpg
 次は、こんな感じの場所をあるきました。


mizunira1.jpg
 ミズニラを発見しました。これもれっきとしたシダ植物です。その証拠に・・・・


mizunira2.jpg
 葉の根元に胞子のうがありました。この中には胞子がたくさん詰まっています。


 今日、紹介した植物はどれも栃木県内であまりみられない植物たちです。
昔は、今よりも数が多かったようですが、池沼の改修、圃場整備、除草剤の
散布などの原因で減少しつつあります。
 こういったことをやめてしまえば、これらの植物が住みやすい環境になるかも
しれません。けれども、農業をする方たちが高齢化しつつある今、省力化や農業
をしやすくする環境を整えることも大切なことです。自然の保護と人間の生活を
両立させるのはとても難しいことですが、どちらも大事にしつつ共生できる社会に
なればいいですね。
                                   (自然課 齊藤)
 


 

投稿者 : 自然課 | カテゴリー : 自然部門活動記録