栃木県立博物館では、様々な調査を行っています。そのひとつに、栃木県内で
絶滅の危機に瀕している生物、地形等を調査したレッドリストというものがあります。
現在、その内容を改定するために、調査協力員の方達とともに調査を行っています。
今回はその一部を報告したいと思います。
8月25日に平野部の田んぼの植物を調査しました。調査協力員の方に案内して
もらい、現地に向かいました。
ミズオオバコがありました。道端に生えるオオバコとは全然違う仲間です。
ちょうどかわいい花が咲いていました。
あっ、稲の間に何か浮いています。ウキクサにしては大きいです。
サンショウモでした。こう見えてもシダ植物です。
次は、こんな感じの場所をあるきました。
ミズニラを発見しました。これもれっきとしたシダ植物です。その証拠に・・・・
葉の根元に胞子のうがありました。この中には胞子がたくさん詰まっています。
今日、紹介した植物はどれも栃木県内であまりみられない植物たちです。
昔は、今よりも数が多かったようですが、池沼の改修、圃場整備、除草剤の
散布などの原因で減少しつつあります。
こういったことをやめてしまえば、これらの植物が住みやすい環境になるかも
しれません。けれども、農業をする方たちが高齢化しつつある今、省力化や農業
をしやすくする環境を整えることも大切なことです。自然の保護と人間の生活を
両立させるのはとても難しいことですが、どちらも大事にしつつ共生できる社会に
なればいいですね。
(自然課 齊藤)
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