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2009年08月21日

チョウチョの移動を調べる会

ここは、奥日光(栃木県日光市湯元)(標高1500m)にある湯元スキー場(写真1)。
先日、当博物館友の会の観察会「アサギマダラのマーキング会」が行われました。
DSCN3229.JPG
写真1

アサギマダラというチョウ(写真2)は、長距離を移動する「渡りをするチョウ」として知られていて、最近あちこちの自然観察会等で、その移動が調べられています。
春から初夏にかけては北へ、夏から秋にかけては南へ移動する個体が多いようです。
DSCN3211.JPG
写真2

どのように調査するかと言うと、飛んでいるアサギマダラをつかまえて、
翅につかまえた場所、日付、つかまえた人の名前をサインペンで書いてから、放してあげます(写真3、4)。
DSCN3234.JPG
写真3
DSCN3244.JPG
写真4

こうしてマーキング(翅に印を書かれること)されたアサギマダラは、
長い距離を飛び、再び誰かによって採集されると、そのチョウがどのように移動したかが分かるわけです。
最近では、インターネットで情報が公開され、全国的に調べられています。

気になる移動距離ですが、昨年のデータによると
日光市湯元から、福井県大野市、大阪府高槻市、高知県土佐清水市足摺岬などなど。
一番遠くに飛んだ記録は、鹿児島県大島郡喜界町(喜界島)で直線距離で1294km。
なんだか風船に手紙を付けて飛ばすみたいに、ちょっとした楽しみがあります。

当博物館では、23日にもこのような観察会を行います。
興味のある方は、この観察会にぜひご参加ください。

(自然課 大島)

投稿者 : 自然課 | カテゴリー : 自然部門活動記録