現在開催中のテーマ展「ヘビなんて、キライ!」の関連事業として、講演会「ヘビなんてキライ?いやいや、こんなにおもしろい!」を令和7年1月13日(月・祝)に開催しました。参加者はお子さんからご年配の方まで延べ82名で、メモを取りながら熱心に聞いている方もいました。
講演会となっていますが、ヘビの調査研究をしている栃木両生爬虫類の会から7名の方に発表していただきました。
・栃木県産ヘビのプロフィール 林光武氏
・道路で轢かれたヘビの記録から分かること 佐藤宣明氏
・タカチホヘビ調査をやってみた 木村有紀氏
・ヘビの学術標本を見やすく身近に感じてもらうために 吉川夏彦氏
・茂木町のヘビ類分布調査 境野圭吾氏
・ヘビのトラップ調査に挑戦 小林教太氏
・ヘビ好きな私はこう育った 中島宏和氏
休憩中や講演会終了後には発表者の1人・吉川さん作成のヘビの液浸標本のパック詰めが展示され、参加者の皆さんは興味深そうに触ったり裏返してじっくり観察したりしていました。
発表終了後、テーマ展担当の小笠原学芸員から「今回テーマ展を担当し、苦手なヘビに今まで以上に関わったが、やはり苦手なものは苦手だった。でも、キライだからと言って排除するのではなく、いろいろな人の思いを共有することによって新しい視点でみることができるようになると思う。」という言葉で締めくくりました。
テーマ展「ヘビなんて、キライ!」は3/2(日)まで開催しています。この後の関連行事として、
・講演会「ヘビとヘビの餌とそれ以外:京都発、沖縄経由、マダガスカルに寄ってアジアを巡る」
2/1(土) 13:30~15:30 (県立博物館)講堂
講師 森 哲 氏(予約不要、参加費無料)
・展示解説
2/8(土) 14:00~14:30 展示室2 自然系テーマ展示室(予約不要)
がありますので、ぜひご参加ください。
また現在、人文系企画展「死者と生者の古墳時代~下野における6・7世紀の葬送儀礼~」(~2/2)、テーマ展「昔のこと知ってっけ?~道具を知れば暮らしが見える~」(~3/30)も同時開催していますので、ぜひご来館ください。
(自然課 三宅)
みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、栃木県立博物館では1月12日に博物館でやってみよう「ニョロニョロへびをつくろう」を行いました。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
その時の様子を紹介します。
現在、博物館では「ヘビなんてキライ!」を開催しています。
また、今年は巳年ということで
皆さんにヘビの工作をしてもらいました。
最初に台紙をもようがあるものと、ないものの2種類からえらんでもらいました。
ここからヘビにもようをつけていきます。
いろえんぴつでいろをぬったり、紙をちぎってはったり、
それぞれ、おもいおもいのやり方でへびをつくっていきます。
もようをつけたら、切って、ひもをつけたらかんせい!
ひもをもって走るとニョロニョロ(くるくる?)動きます。
広いところで動かしてみよう!
次回の博物館でやってみようは、1月26日(日)「古墳ブローチをつくろう」です。予約は不要です。
栃木県になじみのある古墳をかたどったブローチをつくってみましょう!
(注)2月9日の博物館でやってみよう「化石レプリカをつくろう」は予約がいっぱいになりました。申し訳ございません。
解説員 横山、佐藤
12月15日、「とっておき講座『やっぱりヘビなんて、キライ!』」を開催しました。 講師は、10月5日から始まったテーマ展『ヘビなんて、キライ』を担当した動物担当の小笠原学芸員です。
実は、小笠原学芸員は本当にヘビが苦手だそうです。展示のタイトルは、小笠原学芸員の正直な気持ちをそのまま表現したものです。
単に「嫌い」というだけではなく、「嫌い」という視点から始まる展示はあまり多くないのではないかと考えました。「このタイトルを見た人が、どんな展示だろう?と興味を持ってくれるのではないか」という狙いもあったそうです。そのような考えのもと、本展示の企画がスタートしました。
テーマ展の準備にあたり、周りの人々がヘビを好きなのか嫌いなのかを知るため、宇都宮市内の小学生を対象にアンケートを実施しました。アンケートでは、「好き」か「嫌い」かの選択肢に加え、その理由を自由に記述できる形式にしました。
アンケートの結果は「好き」と答えた子どもの方が多いという意外なものでした。小笠原学芸員はこれに驚いたそうです。「好き」と答えた理由で多かったのは、体の模様の美しさや顔がかっこいいといったものでした。小笠原学芸員は「逆に怖いと思うけどなぁ」と感想を述べていました。
一方で、「嫌い」と答えた理由として多かったのは、毒があることや噛みつくことでした。この結果を見て、小笠原学芸員は「好き」には「好き」の理由があり、「嫌い」には「嫌い」の理由があることを再発見したと話していました。
また、その他の意見として「体に巻きついてくれるところが好き」というコメントが寄せられました。これには小笠原学芸員も「まったく共感できない」と驚愕していました。
講座では、栃木県に生息するヘビの話や、彼らがエサとなる哺乳類や鳥類を捕食する際に使う「ピット器官」の解説など、ヘビについてさまざまな話題が取り上げられました。
今回のテーマ展『ヘビなんて、キライ』の担当を務めた小笠原学芸員ですが、展示を通して「ヘビが好きになった!」というわけではないそうです。しかし、展示の準備を進める中でヘビについて学んだ結果、当初のイメージとは異なる一面を数多く発見したといいます。
「展示を見た方が、ヘビについて少しでも知ってくれたら嬉しい」と小笠原学芸員は語っていました。
――――――――――――――――――――――――――――
今後の関連行事は、下記の日程で予定しております。
・講演会「ヘビなんて、キライ?いやいや、こんなにおもしろい!」
令和7年1月13日(月・祝)13:30~16:10
1月13日講演会チラシ241128.pdf
・講演会「ヘビとヘビの餌とそれ以外:京都発、沖縄経由、マダガスカルに寄ってアジアを巡る」
令和7年2月1日(土)13:30~15:30
2月1日講演会チラシ241128.pdf
※テーマ展のページでお知らせしていた時間から変更がありましたので、ご確認ください。
・展示解説
2月8日(土)14:00~14:30
(自然課 永嶋)
みなさんこんにちは。そしてメリークリスマス!
年末年始は行事がたくさんあって楽しいですね。
今回はお正月に飾るのにぴったりな工作のイベントを行いましたので、紹介していきます。
今回のイベントは「豆でお正月飾りをつくろう」ということで、豆を鏡餅に見立てた飾りを作りました。
先ず、こちらの絵馬風の土台を選んでもらいました。
好きな色の紐を選ぶのも楽しいですね。
それから机で工作タイムです。
ペンで絵を描いたり、お願い事を書いたり。
豆も上手に貼れたかな。
みなさん集中して工作をしていますね。
また、机には鏡餅についての"豆"知識も用意していました。
豆知識も覚えて帰ってもらえていたら嬉しいです。
最後にイベントに参加してくれた方のお正月飾りを何点か紹介します。
どれもとてもかわいいですね。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
次回の博物館でやってみようは1月12日(日)「ニョロニョロへびをつくろう」です。
こちらは予約不要です。ご参加お待ちしております。
教育広報課 解説員
12月15日、第3日曜日の県博デーにあわせて、古墳時代のアクセサリー「まが玉」を使ったブレスレット作りのワークショップを開催しました。
午前中に3回、各回20名先着順ということもありまして、行列ができるほどお集まりいただき嬉しいかぎりです。たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました!
まが玉は、Cの字に曲がった形をしています。ヒスイ製やメノウ製のほかに、ガラスや金などの素材で作られたものもありました。これらの材料に穴をあけて、紐を通し、アクセサリーとして使われました。
学芸員から「まが玉って知ってるかな~?」という質問にみなさん元気よく手を挙げていました。
まが玉に関するクイズも出題されましたよ。
まが玉について少し学んだあとは、いよいよ、ブレスレット作りです。
また、当日は県博デーということもあり、みーたんが登場してくれました!
みーたんも、まが玉ブレスレットをつけていますね~
みなさん、思い思いのブレスレットを作っていました。
キラキラ輝くオリジナルのブレスレットがたくさんできました!
現在開催中の、第140回企画展「死者と生者の古墳時代~下野における6・7世紀の葬送儀礼~」では、まが玉をはじめ古墳時代のアクセサリーも多数展示しています。
ぜひ、この機会に本物の輝きをご覧ください!
第140回企画展「死者と生者の古墳時代~下野における6・7世紀の葬送儀礼~」
2024年12月14日(土)~2025年2月2日(日)
2階の展示室2にて開催中です!
12月22日(日)には担当学芸員による展示解説が行われますので、ぜひお楽しみに!
【関連イベント】
(1) 記念講演会「古墳時代の葬送儀礼と王権継承」
日時 令和7(2025)年1月25日(土) 13:30~15:00
講師 日高 慎 氏(東京学芸大学 教授)
場所 当館講堂
定員 150名(要予約)※聴講には、当日の観覧券が必要です。
(2) 学芸員とっておき講座「死者と生者の古墳時代~下野における6・7世紀の葬送儀礼~」
日時 令和7(2025)年1月11日(土) 13:30~15:00
講師 荒井啓汰(当館学芸員)
場所 当館講堂
定員 150名(予約不要・無料)
(3)展示解説
日時 令和6(2024)年12月22日(日)14:00~15:00
令和7(2025)年 1月11日(土)14:00~15:00
場所 当館展示室2
定員 20名程度(予約不要)※展示室で行うため、観覧券が必要です。
(人文課 中山)
皆さん、こんにちは!
短い秋も終わり、中央公園もすっかり冬の景色になっています。
12月15日の県博デー、博物館ではキッズツアー「解説員と博物館を見てみよう」を行いました。
子どもたちは、解説員と一緒に展示室を回り、クイズにも挑戦しました。当日の様子を少し紹介します。
展示室前に集合して、解説員と館内ツアーにスタート!
各展示室で解説員の説明を聞き、クイズに挑戦します。
日光のシカはどうして増えたのかな?
答えは温暖化で冬が暖かく、大雪も少なくなったため、弱い小鹿も冬を越せるようになったから。またハンターの減少も原因です。このためシカの食害が問題となっています。
ツキノワグマはどのくらいのスピードで走れるのかな?
他にも恐竜や縄文時代、足利学校、ザリガニなどたくさん勉強しました。
みんな真剣にクイズに挑戦してくれました。
参加してくれた皆さんありがとうございました。
次回のキッズツアーは、来年1月19日(日曜日)午後2時から
テーマは「はにわマニア」です。みんなでいろいろな埴輪を見てみよう!お楽しみに!
教育広報課 解説員
みなさんこんにちは。
最近は気温も低くなり、より冷え込むようになりました。お体にお気をつけてお過ごしください。
博物館では12月8日(日)に博物館でやってみよう「木の実クラフトをつくろう」を行いました。
その様子を一部ご紹介します。
今回の活動では木の実(松ぼっくり)を使った工作を行いました。
見本はこちらです。
左はペットボトルのキャップを使った工作、右はカプセルを使った工作です。
まず工作に使う木の実を選びます。
今回は6種類の木の実を用意しました。
左の写真、手前側からアカマツ、ストローブマツ、コウヨウザン、ドイツトウヒ。右の写真、手前側から色が付いた木の実、メタセコイア、ヒマラヤスギです。
他にも飾り付け用のビーズやモールなどを選びます。
材料を選んで工作を始めます。
ボンドを使って木の実に飾りをつけていきます。
カプセルの下に綿を敷いていきます。雪のようですね。
完成!
今回使った木の実は虫などを予防するために冷凍庫に1週間ほど入れておいたものを使用しています。もしお家などで作る際は冷凍や煮沸などをすることをお勧めします。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。
次回の博物館でやってみようは12月21日(土)「豆でお正月飾りをつくろう」です。
こちらは予約不要です。ご参加お待ちしております。
教育広報課 解説員
① 講演会「ヘビなんて、キライ?いやいや、こんなにおもしろい!」
令和7年1月13日(月・祝)13:30~16:10
1月13日講演会チラシ241128.pdf
② 講演会「ヘビとヘビの餌とそれ以外:京都発、沖縄経由、マダガスカルに寄ってアジアを巡る」
令和7年2月1日(土)13:30~15:30
2月1日講演会チラシ241128.pdf
※テーマ展のページでお知らせしていた時間から変更がありましたので、ご確認ください。
こんにちは。
11月24日の午後、博物館をみてみよう!のシリーズで、「昔のくらし体験②~昔のおもちゃ~」を行いました。
ベーゴマやけん玉、お手玉など、5種類のおもちゃを出して、皆さんに遊んでいただきました。
ご参加いただいた方々、まことにありがとうございます。
むずかしいと思われた方がいた一方で、夢中になって楽しんでくださった方など、様々な反応がありました。
けん玉やお手玉も好評でしたが、かなり苦戦する方が多かったです。
けん玉は手や腕に力を入れるイメージがあると思いますが、実はひざを使うと、玉が思うように動きます。
お手玉も腕の勢いの調節がむずかしく、私もお手本を見せようとしましたが、なかなかむずかしかったです。
また機会がありましたら、ぜひご参加ください。
次回の博物館でやってみよう!は、12月8日(日)開催の「木の実クラフトをつくろう」です。
公園で拾った木の実で、楽しい工作をしましょう。
こちらは予約制になっています。
次々回の博物館でやってみようは12月21日(日)開催の「豆でお正月飾りを作ろう」です。
こちらは予約不要です。多くの方のお越しをお待ちしています。
解説員 北村 横山