12月県博デーのご案内

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もっとみなさんに博物館を楽しんでいただくため、毎月第3日曜日の家庭の日に合わせて「県立博物館の日イベント 県博(けんぱく)デー」を開催しています。
ご家族と、ご友人と...博物館でいろいろ学びながら楽しく過ごしてみませんか。

【開催イベント等】
○スペシャルイベント
コンサート

能満寺ハンドベルエコーベルフラワーズ

10:30~12:00

場所:講堂

○キッズツアー
 「トリとサウルス~鳥と恐竜 ほんとになかま?~」


14:00~14:30 展示室2(予約不要)


○学芸員とっておき講座(定員150名 予約不要)
「考古学者はここを見る!~展示が楽しくなるモノの見方~」

13:30~14:30 講堂


○クイズにチャレンジ
参加者に博物館限定缶バッジをプレゼント!子ども向けですが、親子でどうぞ♪
10:00~12:00(受付は11:30まで) 受付はスロープ入口


○百人一首読み札ぬり絵

○みーたんさんぽ12月県博デー  のコピー.jpg

 栃木県小山市の思川に架かる県道藤岡乙女線の乙女大橋は、老朽化や道路幅員の狭小といった問題があることから、栃木県県土整備部によって架け替え工事が行われています。現在、新しい橋を架けるために橋脚工事が行われていますが、この工事に伴い、深度15m前後の層準からたくさんの貝化石が発見されました。化石の産出層は約12.5万年前の下末吉海進の際に堆積したものと考えられます。この講演会では、架け替え工事の概要、付近の地盤の特徴、新しい橋の特徴、発見された化石とその意義、古環境、古東京湾との関係などについて学びます。

講演会「県道藤岡乙女線の乙女大橋架け替え工事と地下の地質、発見された化石」

日 時:令和7(2025)年11月26日(水) 14:00~16:00
場 所:栃木県立博物館 講堂(栃木県宇都宮市睦町2-2)

プログラム:

14:00~14:05 挨拶と趣旨説明

14:05~14:15 講演①:「乙女大橋架け替え工事の概要について」  丑越 勝也 氏(栃木県栃木土木事務所)

 内容:工期や進捗状況、今年度の予定などの工事概要、使われる建設機械などについて解説します。

14:15~14:30 講演②:「地質調査からみえた地盤について」  福田 二三也 氏(第一測工(株))、原澤 剛史 氏(芙蓉地質(株)) 

 内容:調査ボーリングからみた地下の地質について解説します。

14:30~14:45 講演③:「架け替えられる乙女大橋について(仮)」  小川 吉啓 氏((株)富貴沢建設コンサルタンツ)

 内容:橋梁の種類、工法の選定、橋梁の設計、基礎工事などについて解説します。

14:45~15:45 講演④:「地下から化石がざくざく、乙女大橋の架け替え工事で発見された古東京湾の化石」  河野 重範 氏(栃木県立博物館)

 内容:発見された化石とその意義、推定される古環境、関東平野の形成史との関係などを解説します。

15:45~16:00 質疑および化石の観察

参加費:無料

定 員:150名(対面参加のみ)

申込み:2025年11月23日(月)までに下のチラシ内のQRコード(地盤工学会関東支部ホームページ内)からお申込みをお願いします。(当日参加可)

詳しくは下のチラシをご覧ください。

乙女大橋講演会のチラシ(QR付).pdf

2025年11月16日(日曜日)、講座「池のプランクトンを見てみよう」を開催しました。
中央公園で池の水を取って、顕微鏡を使って水の中の生きものを観察します。
(中央公園での採集は、許可を得て行っています)

講師は、埼玉県立川の博物館学芸員、珪藻(けいそう)が大好きな三瓶ゆりかさんです。
珪藻は、水の中にいる小さな生きものです。体の一部がガラスでできているので、顕微鏡で観察するととてもきれいな模様が見えます。

講座では、はじめに池の水を取りに中央公園へ。
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1か所目は、おもかげ橋の近く。数週間前に掃除が行われて、水がきれい。
水の上の方ではなく、下の方をジャバジャバとかき混ぜて、少しにごったところでスポイトを使って水を集めます。表面がぬるぬるした石や落ち葉もねらい目です。

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2か所目は、日本庭園の池。こちらは水が緑色をしています。
この緑色のもとは、今日観察する生きものたち。何が見えるか楽しみです。
集めた水を持って、おもかげテラスへ戻ります。

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さてさて、顕微鏡を使って観察です。顕微鏡をのぞき始めてしばらくすると
「なにかいる!」「大きいのがいた!」「すごいスピードで動いてる!」

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こんなものが見つかるかな?三瓶さんが、写真でヒントをくれました。

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ユスリカの幼虫、せん毛虫の仲間、ケンミジンコ、ツヅミモ、藍藻(らんそう)の仲間を見ることができました。「仲間」と一言で言っていますが、数千種いるそうです。
水の中には、今日観察したような小さな生きものがたくさんいます。それらを魚などが食べ、いずれ人間の口に入るというように、目には見えないけれど、わたしたちにつながっていますよ、とお話がありました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
三瓶さん、楽しい講座をありがとうございました。

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講座の途中には、みーたん登場。

*********
現在、開催中!
テーマ展「どーしたもんだろ とちぎの外来生物」
テーマ展「ミミズ」

12月13日(土)から始まります。
テーマ展「姿川村の遺物(モノ)語り~野澤岩蔵コレクションの世界~」
テーマ展「巡回展 栃木の遺跡」

みなさまのご来館をお待ちしております。
(自然課 猪狩)

みなさん、こんにちは!

朝晩はだいぶ冷え込むようになりました。みなさまいかがお過ごしですか?

11月15日、博物館では博物館でやってみよう「折り紙アート オリジナル妖怪をつくろう」を行いました。

当日の様子を少しご紹介します。


ご用意したのは、 台紙と折り紙。

いろいろな色で、 妖怪のボディと目・口・手足などのパーツを作っておきました。

それらを、みなさんに自由に組み合わせていただきオリジナルの妖怪を作ります。

用意したこちらの想像をはるかに超える

すばらしい妖怪たちが次々と生まれました!!!

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以下傑作の妖怪たちをご覧ください。

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みなさんの自由で豊かなイマジネーション力に驚かされました!

教育広報課 解説員

キッズツアー「これこれ?何コレ?」を行いました。

皆さん、こんにちは。中央公園の紅葉がきれいですね。

博物館では、11月16日にキッズツアー「これこれ?何コレ?」を行いました。

当日の様子を少し紹介します。


今回のキッズツアーでは、展示室を巡っていろいろなものを紹介しました。

まずは、展示室2の動物コーナーに行きました。引き出し展示やイラストなどを使って

アカハライモリや始祖鳥の話をしました。

日本にはアカハライモリとシリケンイモリの2種のイモリ属のイモリが分布しています。

イモリはカエルと同じで両生類なんですよ。

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鳥のコーナーでは、冬鳥のジョウビタキや、留鳥のカワセミのクイズを行いました。

中央公園でも観察できる鳥なので、ぜひ探鳥を楽しんでみてください。

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続いて、テーマ展「ミミズ」ではいろいろなミミズを紹介しました。

想像していたより大きいミミズばかりで驚いたと思います。

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2階ロビーのテーマ展「どーしたもんだろ とちぎの外来生物」では

クビアカツヤカミキリを紹介して、展示室1に進みました。

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上の写真は、縄文時代の頃の落とし穴です。狩りをするのに使われていました。

穴の底には「逆茂木」といって、木や竹を刺したあとがはっきり残っています。

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宇都宮城復元模型のところでは、江戸時代の宇都宮城や宇都宮のまちの様子について話をしました。

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最後に、宇都宮城主の一人である戸田ただなかの描いた絵を、高精細画像で見てみました。

宇都宮には、絵の上手なお殿様がいたのですね。


参加していただいた皆さま、ありがとうございました。

次回のキッズツアーは、12月21日「トリとサウルス~鳥と恐竜ほんとになかま?」です。

お楽しみに!

教育広報課 解説員

「生物・地学収蔵庫カイド」を開催しました

2025年11月3日(月・祝)13時30分~15時に、自然系学芸員による「生物・地学収蔵庫ガイド」を開催しました。普段はなかなか見ることのできない場所なので、皆さん楽しみにされているようでした。

 6つの収蔵庫(地学2か所、動物2か所、昆虫、植物・菌類)を順番にまわり、それぞれの担当学芸員の解説を聞きながら見学しました。

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脊椎動物の組立骨格標本を見学。

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自然金やアクアマリンなど、きれいな鉱物に子供たちは興味津々。

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植物の押し葉標本やキノコの乾燥標本は収蔵棚に保管されています。

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アメリカンロブスターのはさみを近くで見て驚く参加者。

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大きな化石や剥ぎ取り標本を前に説明を聞く参加者。

 収蔵庫は、栃木県の大切な「お宝」を後世に引き継ぐために、温湿度や空気質の管理、地震・火災・盗難への対策がされた場所です。それぞれ特徴のある収蔵庫を見学して、「面白かった」と思っていただけたならうれしいです。

もし興味を持たれた方がいましたら、次の機会にぜひご参加ください!

 現在当館では、企画展「"異"常の色・形~時に思いが宿るもの~」(~11/24まで)、また2Fロビーにて、テーマ展「どーしたもんだろ とちぎの外来生物」を開催中です。

 11/15(土)からはテーマ展「ミミズ」が始まりますので、お楽しみに!

(自然課 三宅)

おもかげテラス、完成記念講座を行いました!

中央公園も落ち葉が舞いはじめ、季節の移ろいを感じられるようになったこの秋、

栃木県立博物館では、さまざまな自然観察や文化体験ができるよう、

屋外に新しく「おもかげテラス」を整備しました。

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完成記念として、11月2日(日曜日)に記念講座を行いました。

前半と後半の2部にわかれた講座の様子をお伝えします。

まず前半の講座は、昆虫担当の栗原学芸員による「土の中の小さな昆虫をさがそう」でした。

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はじめに「土の中にもいろいろな昆虫がたくさんいます。

体が小さくみつけにくいかもしれませんが、

その中には名前がついていない種類(新種)もいます。

もしかしたら今日、新種の昆虫がみつかるかもしれません!」と話がありました。

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いざ昆虫を探しにいきます!

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「おもかげテラス」から少し歩きやってきたところは、

地面が落ち葉で覆われふかふか。湿り気もあり、生き物がいそうな場所。

「昆虫は、土の深いところよりも落ち葉が積もったところにいるので、

落ち葉をすくってカゴの中に入れ、バットにふるい落としてください」とのこと。

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みなさんのバットがいっぱいになったところで、「おもかげテラス」に戻り、

バットの中から昆虫を探します。

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どんな昆虫がいるかな?

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昆虫が少なくってきた晩秋ではありましたが、アメイロアリ、モリチャバネゴキブリ、

キスイムシ、トビムシ、チビヒョウタンゾウムシの仲間といった5種の昆虫を

見つけることができました。

また、昆虫以外にも、

ダンゴムシやワラジムシ、ムカデ、ヤスデ、カタツムリの仲間などもみられました。

今日採れた昆虫は、博物館の新着資料として登録します。

そして来春、博物館の企画展示に活用させていただく予定です!

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

つづいて後半の講座は、

植物担当の星学芸員による「落ち葉を観察してMy植物図鑑をつくろう」でした。

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どんな葉っぱがあるかな?

星学芸員と中央公園で観察しながら落ち葉を拾います。

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これは、なんの葉っぱかな?

おもかげテラスに戻って、図鑑をつくります。

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葉っぱを並べて、名前もつけよう。

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中央公園では、紅葉がきれいになってきました。

色だけでなく、形にも注目してみるのも楽しいですよ。

新しくできた、おもかげテラスを使って、

11月16日(日曜日)には、「池のプランクトンを見てみよう」、

11月30日(日曜日)には、「土の中のいろんなモンスター、見つけられるかな⁉」

が開催予定です(2講座とも予約制)。


ただいま、博物館では企画展「"異"常の色・形~時に思いが宿るもの~」を開催中。

また、11月15日(土)からはテーマ展「ミミズ」が始まります。

ぜひ、遊びにきてください。

(自然課・薄井&猪狩)

皆さんこんにちは!

10月は汗ばむ日があったり急に涼しくなったり気温の変化が激しい1ヶ月でした。

体調を崩されないようお気をつけください。

10月26日、博物館では博物館でやってみよう「キノコペーパースタンドをつくろう」を行いました。

当日の様子を少しご紹介します。


夏から秋にかけて多くのキノコが見られるようになります。

博物館の常設展示にあるキノコのペーパースタンドを作っていただきました。

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まずキノコを選びます。今回はチチタケ、ドクツルタケ、アカヒトデタケ、ベニテングタケの4種類があります。

どのキノコがいいかな?

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まずはぬりえ。見本の写真を見ながら本物そっくりに塗るのもいいですし、オリジナルのキノコをつくっていただきました。

複雑なかたちのキノコは切るのが大変なのでおうちのかたにも手伝っていただきました。

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かわいいキノコができました。

皆さん参加ありがとうございます。


次回の博物館でやってみようは11月15日(土)「折り紙アート!はってみよう」です。

いろんな形の紙を貼ってオリジナルの生き物や妖怪を作ってみよう!

こちらは予約不要なので是非お気軽にお立ち寄りください。皆さんの参加お待ちしております。

教育広報課 解説員

栃木県立博物館では、栃木県産休・育休代替職員【学芸員(日本美術史)】を次のとおり募集します。

◯宇都宮市

・任期 令和8(2026)年2月1日~令和8(2026)年11月30日(約10月)

・栃木県産休・育休代替職員【学芸員(日本美術史)】の募集(栃木県立博物館)

1採用予定人員  1名

2応 募 資 格

ア 学校教育法に基づく大学又は大学院において、近世以前の日本美術史を専攻して卒業又は

修了した者(任用開始予定日の前日までに卒業又は修了する見込みの者を含む)

イ 博物館法に定める学芸員の資格を有する者(任用開始予定日の前日までに資格取得見込み

の者を含む)

3選考方法等  令和7(2025)年12月23日(火)小論文、面接等

4受付期間  令和7(2025)年10月23日(木)~令和7(2025)年12月16日(火)

         *応募者数を一定数確保できた場合は受付期間前に募集を締め切る場合があります。

詳しくは【募集案内_産休代替職員(日本美術史)】を御覧ください。

1_募集案内_産休代替職員(日本美術史).pdf

2_採用選考試験申込書.pdf

3_履歴書【学芸員(日本美術史)】.pdf

トピック展「新発見!とちぎの昆虫2025」

現在博物館エントランスにおきまして、トピック展「新発見!とちぎの昆虫2025」を開催しております。

今年、栃木県内で新たに発見された昆虫3種について、期間を分けてリレー形式で紹介します。

第一弾といたしまして現在、ルイスホソカタムシを展示しています。

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ルイスホソカタムシは、コウチュウ目ホソカタムシ科に属する昆虫です。

体長は、約1㎝。特徴的なのは、この体の形。

ホソカタムシ科の中でも、これほどまでに細長い形をしている種は他にはいません。

 

コウチュウ類の中でも1、2を争う細さです!

どうしてこんな形をしているのか。

栃木県のどんな所で発見されたのか。興味がわきますよね。

 

そして今回の発見は、ある一つの自然のサイクルがあったからこそでした。

その自然のサイクルとは一体・・・

 

その答えは、トピック展の中にあります。

ぜひ、博物館でご覧ください。

なお、ホソカタムシの展示期間は、11月16日(日)までとなっております。

みなさまのお越しをお待ちしております。

 


博物館では、現在こちらの展示も開催中です!

・テーマ展「恐竜の小部屋」( 11/3(月曜・祝日)まで)

・第143回企画展「"異''常の色・形~時に思いが宿るもの~」( 11/24(月曜・祝日)まで)

みなさまのご来館を、心よりお待ちしております。

 

(自然課 薄井)