移動講座「サンショウウオ保全活動説明会」(共催:グリーントラストうつのみや)を宇都宮市役所で12月8日(土)に開催します。

 どなたでも参加可能です。希少種の保全活動や外来種問題に興味がある方、自然が好きな方、ぜひ御参加ください。

 行事名:サンショウウオ保全活動説明会
 日時:12月8日(土) 午後2時~4時
 場所:宇都宮市役所 14階大会議室
 内容:宇都宮市内で行われているトウキョウサンショウウオの保全活動(アメリカザリガニの駆除作業など)について、なぜ必要なのか、どのように行われているのか、その結果どうなっているのか、わかりやすく説明します。参加費無料。

 参加申込:グリーントラストうつのみや事務局 電話 028-632-2559

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博物館は、自然豊かな中央公園にあります。

今年の紅葉は少し遅く、公園の木々は、ようやく色づいてきました。

博物館では、自然の恵みを生かした講座を行っています。

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11月23日(金曜日)には、「落ち葉のステンドグラスをつくろう」を行いました。

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秋になると、木の葉は赤色や黄色に色づきますが、この仕組みについて、最初にご紹介しました。

葉が赤くなることを紅葉(こうよう)、黄色になることを黄葉(こうよう)、茶色になることを褐葉(かつよう)と言います。

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最初に、ステンドグラスの作り方をお話しました。

今日は、好きな葉を選んで、世界に一つしかないステンドグラスをつくります!

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まず三種類の枠から、好きな型紙を選び、くり抜きます。

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カッターを扱うのは難しいですが、皆さん一生懸命に切っています。

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博物館では、押し葉を用意しました。

博物館では、乾燥機という専門の機械を使ったり、毎日葉をはさむ新聞を変えたりして、きれいに葉の水分を飛ばします。

このようにすることで、何年もきれいな色を保つことができます。

今回使った葉には、五年前のものもありますが、今も変わらない鮮やかさです。

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葉の色はよく見ると、一枚一枚異なります。

その葉が良いか、皆さん熱心に選んでいます。どの葉も素敵で迷いますね。

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好きな葉っぱを選び、ステンドグラスの枠に貼りつけます。

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最後に、裏面をトレーシングペーパーで留めて完成です!

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皆さん、とても素敵な作品ができました。

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

 

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博物館では、他にも様々な体験を行っています。

次回の「博物館でやってみよう!」は12月23日(日曜日)の「木の実クラフトをつくろう」です。

季節に合わせて、クリスマス飾りをつくる予定です。

まだ人数に余裕がありますので、ぜひご参加ください。

皆様のご予約、お待ちしております!

                               教育広報課 解説員中田・奥山

12月のミュージアムツアーのご案内

当館では12月に以下の展示を開催いたします。

★企画展「藤原秀郷-源平と並ぶ名門武士団の成立-」 10月27日(土曜日)~12月9日(日曜日)

★テーマ展「ジョージ・ルイスと武田久吉-明治日光の昆虫・植物研究の先人-」 10月20日(土曜日)~1月20日(日曜日)

★テーマ展「おじいさんやおばあさんの子どものころの暮らし」12月22日(土曜日)~4月7日(日曜日) 

      

12月のミュージアムツアーのスケジュールについては以下のとおりです。

 ミュージアムツアーは13時30分から開催しております。
 ※土曜日、日曜日(第3日曜日を除く)、祝日のみの開催です。

 1日(土曜日)    企画展「藤原秀郷-源平と並ぶ名門武士団の成立-」

 2日(日曜日)    テーマ展「ジョージ・ルイスと武田久吉-明治日光の昆虫・植物研究の先人-」

 8日(土曜日)    企画展「藤原秀郷-源平と並ぶ名門武士団の成立-」

 9日(日曜日)    ロビー展示「昔の道具」

 15日(土曜日)    テーマ展「ジョージ・ルイスと武田久吉-明治日光の昆虫・植物研究の先人-」

 16日(日曜日)    キッズ・ツアー「はっけん!むかしぐらし」

 22日(土曜日)    テーマ展「ジョージ・ルイスと武田久吉-明治日光の昆虫・植物研究の先人-」

 23日(日曜日)    展示室2 雑木林

 24日(月曜日・振替休日)    テーマ展「おじいさんやおばあさんの子どものころの暮らし」

 ※テーマ展は約20分、企画展は約40分、ロビー展示は約15分、キッズ・ツアーは約30分程度を予定しております。

☆キッズ・ツアーとは...?☆
通常のミュージアムツアーとは異なり、お子様向けに毎回内容をかえて解説を行います。
解説場所については、当日の館内の掲示板にてお知らせいたします。

また、12月の休館日は、

3日(月曜日)、10日(月曜日)、17日(月曜日)、25日(火曜日)、28日(金曜日)~31日(月曜日)です。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

栃木県歴史文化研究会 第14回 下野中・近世セミナーのご案内です。
会員以外の方もご参加いただけます。参加無料ですので、奮ってご参加下さい。
事前申し込みは不要です。当日14時までに会場にお越し下さい。


報 告:「藤姓足利氏の展開」

報告者:須藤聡 氏(群馬県立太田東高等学校)

日 時:平成30年12月8日(土曜日) 14時~16時

会 場:当館 講堂 (宇都宮市睦町2-2)

内 容:藤姓足利氏は、平安時代末期の下野では小山氏と並ぶ「一国の両虎」で足利郡内の棟梁であったとされてきました。今回はこれまでの通説を再検証しつつ、藤姓足利氏の展開について報告していただきます。


本セミナーは、栃木県立博物館企画展「藤原秀郷 - 源平と並ぶ名門武士団の成立-」(会期:10月27日(土曜日)~12月9日(日曜日))との連携企画です。是非ご来館下さい。


※新収蔵庫棟新築工事のため、博物館北駐車場が使用できません。栃木県中央公園駐車場または公共交通機関をご利用下さい。
※展示をご覧になる場合は別途入館料が必要です。

(人文課 石井)

 第122回企画展「藤原秀郷-源平と並ぶ名門武士の成立-」の来館者数が、本日ついに1万人に達しました!!

 

 記念すべき1万人目のご来館者は、群馬県藤岡市からお越しの20代の男性と女性です。

お二人は宇都宮に観光でいらしていて、栃木県立博物館には初めて訪れたそうです。

博物館見学後は餃子を食べて帰られるそうです。

 

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 式典では、齋藤宏夫館長より、図録と記念品をお渡ししました。

1万人目に選ばれてとても驚いている様子がとても印象的でした。

ご来館、誠にありがとうございました。

 

 本企画展は12月9日(日曜日)まで開催しています。

まだ展示をご覧になっていない方は是非当館へお越し下さい。

 

(人文課 石井)

皆さんこんにちは。いつも博物館をご利用下さいましてありがとうございます。

宇都宮市立豊郷中央小学校5年生の皆さんと、体験プログラム「化石ひろい」をおこないました。このプログラムは、ウニのとげや貝殻のかけらなどの小さな化石を拾い出す体験プログラムです。

現在の栃木県は、大昔は海の中でした。そのころに生きていた海の生き物の化石が現在ではたくさん出てきます。

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↑このような貝殻の化石が出てきます。が、写真のような立派な形のまま化石が出てくることはまれです。ほとんどは化石になる過程で粉々になってしまいます。(じつは、貝殻の周りについている「砂」のようなものは、ほとんどが粉々になった化石が集まったものなのです!)

今回は、この「砂」の中から小さな化石をさがします。

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児童の皆さんは、自分の好きな形の化石を熱心に拾い集めていました。

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拾った化石は粘着シートに貼りつけます。あっという間に粘着シートいっぱいの化石を拾い集めることができました!自分が集めた化石は、そのままお土産として持ち帰ります。

短い時間でしたが、みなさんとても楽しかったようです。これをきっかけに、化石に興味をもってもらえるとうれしいですね。

ありがとうございました。


博物館では、学校を対象に館内で行える体験プログラムをご用意しています。

博物館を利用しようとお考えの先生方、ぜひご検討ください。詳細は、当ホームページ内「先生方へ」のバナーをクリックして下さい。

教育広報課

キッズツアー「神さまと仏さま」を行いました

みなさま、こんにちは!

少しずつ寒さの厳しい季節になってきましたね。

さて、11月18日の県博デーにて、キッズツアーを行いました!

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

今回は「神さまと仏さま」を行いました。

神さまと仏さまは、「神様仏様」や「神仏」などと言って、一緒に呼ぶことが多いですね。

今回のキッズツアーでは、神さまってなんだろう、仏さまってなんだろう、神さまと仏さまって何が違うのかな、というお話をしました。

はじめに「神さま」のお話です。

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日本では古来から、「八百万の神がいる」と言われてきました。

「八百万」とは、「やおよろず」と読み、800万という数字的な意味ではなく、数えられないほどたくさんという意味だそうです。

日本には、そんなにたくさんの神さまがいたんですね。

いったいどんな神さまなのでしょうか?

展示室に入り、神さまや仏さまに関係するものを探しに行きました。

 

日本では古くから、山や川や木や植物などの自然のものや、

天気や地震などの自然現象のなかに、目には見えない、人の力を超えた「何か」を感じていました。

豊かな自然と共に生きるなかで、自然に対して畏れや感謝の念を生みました。

人々はそれを「神」と呼びました。

目には見えませんが、いたるところに山や木や川などの色々な神さまがいたんですね。

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時代が降り、6世紀頃に、百済から仏さま(仏教)が伝わりました。

当時の日本では、仏さまのことを外国から来た神さまと認識していたようです。

仏さまは、元々日本にいたわけではなく、外国から伝わったのですね。

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仏像には、種類があるってご存知でしたか?

仏像は「如来」「菩薩」「明王」「天部」の4つのグループに分けられるそうで、こちらは、如来グループの薬師如来です。

如来は、悟りを開いた者のことを意味します。

実は、仏像を見ただけで如来グループの仏像だと分かるんです!

それは頭髪です。パンチパーマのように見える髪型は、「螺髪(らほつ)」と言って、髪が渦を巻いている様子を表しています。

知恵に優れていることの象徴のひとつだそうです。

また、如来は悟りを開いたお釈迦様がモデルなので、着ている服(衲衣)がとてもシンプルな作りです。

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仏さまが日本に浸透していくと、神さまと仏さまの関係について、

人間と同じように悩んだり苦しんだりする神さまを、仏さまが救済してくれる、と考えたり

仏さまの守護神として神さまがいる、など

色々な考えが生まれました。

そのような中で、いつからか、神さまも仏さまも元は同じなのだ、という考えも生まれました。

それを「神仏習合」と言って、このような考え方は約1000年もの長い間続きました。

神社の中にお寺に関係するものがあったり、反対にお寺の中に神社に関係するものがあるのは、そのためです。

 

その後、今から150年前に「神仏判然令」という、神さまと仏さまをきっちり分けようという決まり事ができました。

そのため、現在では神さまと仏さまは違うと考えられています。

ですが、長い間、神さまも仏さまも同じという考えが続いていたため、今でも人々の間では「神仏」として、同じように捉えていることも少なくないのではないでしょうか。

 

最後は、栃木県にゆかりのある神さまを探しに行きました。

「日光東照宮」です。

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江戸幕府を開いた「徳川家康」は、「東照大権現」という関東の守り神となりました。

「東照」とは「東を照らす」から、仏の世界の東の彼方に住む「薬師如来」のことです。

「大権現」とは「権りに現れた神」という意味で、

徳川家康は、薬師如来の権化とされています。

 

このように、日本では偉業を成し遂げた人物が神になることがありましたが、

反対に、この世に災いが続き、それが恨みを残したまま亡くなった人の霊が原因だと考え、その霊を鎮めようと神として祀ることもありました。

日本には本当に色々な神さまがいるのですね。

今回はお話が中心となったキッズツアーでしたが、

最後までご参加いただき、ありがとうございました!


次回のキッズツアーは、12月16日の県博デーに実施されます。

「はっけん!むかしぐらし」です。

昔の道具は工夫がいっぱい!どんなものがあるのかな?

解説員さんと色々みてみよう!

皆様のお越しをお待ちしております。

(解説員 齊川)

みなさん こんにちは 

11月18日(日)、県博デーにてミクロの世界探検を行いました。

今回のテーマは「「魚の耳石 (じせき)・ウロコ・骨」をみてみよう」です。

まずは、耳石の働きや取り出し方を楽しくわかりやすく紹介しました。

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こちらは、体長15㎝のアジから取り出した5.3mmほどの耳石。

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電子顕微鏡では、どのように見えるのでしょうか?楽しみです。

アジ以外の魚の本物の耳石も登場し、手元で見ることができました。

(写真は煮干し(カタクチイワシ))

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耳石は、魚の種類によって形や大きさは様々。魅かれるものがあります!

それでは、こちらが電子顕微鏡で見たアジの耳石です(3000倍)。

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こちらは、ハタハタ(3000倍)です。

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サンマ(3000倍)です。

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やはり、魚の種類によって構造が違うことがわかりました。

この構造がどんなことに役立っているのかはよくわかりませんが、

生物の美しさの一つだと感じます。

ウロコでは、アジのウロコを観察。(1500倍)

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規則的なきれいな縞模様です。

歯では、カレイの歯を観察してみました。歯はツルツルしていそうですが・・

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120倍

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300倍

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1000倍。どんどん拡大していくと・・

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2500倍

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このような細かい溝のようなものが見えました!

さらに歯の根元の骨はどうなっているのでしょう?

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3000倍で見ると、

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こちらもまた、不思議な構造をしていました。

どうしてこんな形なんだろう?!とワクワクしますね。

こうして、今回も電子顕微鏡でしか見られない

ミクロの世界を探検することができました!

次回のミクロの世界探検は、1月20日(日)です。

みなさまのご参加お待ちしております。

試料の持ち込みも大歓迎です(乾燥したものでお願いします)。

(自然課 薄井)

展示替えまであと3となりました!

前回に引きつづき、前期展示(~11/18()の作品をご紹介します。

今回も担当学芸員の山本さんにお聞きしてきましたよ!

 

秀郷草紙 下巻(「摹古絵巻」) 江戸時代 宮内庁書陵部所蔵

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*将門の首を掲げて凱旋する秀郷*

山本さんは、高校の教科書にも載せられている有名な場面!と教えてくれました。

へえ~、見覚えがあるような......?

将門の首を掲げて都大路を練り歩くさまはちょっと恐ろしいですが、都の人々は噂話でもしているのかおもしろげに行列を見物しています。

しかし、実際には秀郷は上洛していなかったとされるそうです。

原本は、金戒光明寺(京都府京都市)所蔵の「俵藤太物語絵巻」とのことで、伝説化された秀郷の武勇を華々しく語る物語ゆえの描写なのでしょう。

ところで、「秀郷草紙」は【秀郷展】のチラシ・ポスター等にも使用しています。

そのデザインを拡大した玄関ポーチまたは展示室入り口のバナーにもご注目!

巨大秀郷に見下ろされる生首になった将門という構図がなんとも言えない迫力のひと品となっております!

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平家物語図屏風 六曲一隻 室町時代(16世紀) 神奈川県立歴史博物館所蔵

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*『平家物語』の中世に遡る絵画資料!*

源平合戦を描く絵画作品は江戸時代に多く制作されたそうで、中世末のものである本屏風はとても珍しいものだと言います!

少し小さめの屏風ではりますが、『平家物語』の有名場面がいきいきと描かれています。

特に注目は、第四扇(右から4つめのパネル)の「橋合戦」で、秀郷の子孫である足利忠綱が、弱冠17歳ながら勇敢にも先陣をきって宇治川に突入する場面が描かれているんだそうです!

さすがは秀郷の子孫。あっぱれです!

ちなみに、「平家物語図屏風」の右隣には、小堀鞆音(18641931)が描いた「足利忠綱宇治川先陣図」も展示されています(通期)。

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矢を射掛けられつつも川を突き進む忠綱を描く栃木県指定文化財の作品です。

ヒュンと音がしそうなくらい勢いのよい矢の描写、揺らめき渦巻く川の表現など、臨場感ある様子からイメージがふくらみますね。

 

結城合戦絵詞 一巻 室町時代 国立歴史民俗博物館所蔵

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重要文化財!現存部分全部見せます!*

最初の絵は、室町幕府と鎌倉府との対立による永享の乱に破れた鎌倉公方足利持氏が永安寺で自害する場面です。

次の詞書には、持氏の遺児春王丸・安王丸が日光山に逃れ、結城氏朝にかくまわれて結城城に籠城するも落城し、顔兄弟は女装をして落ちのびようとしたところ捕縛処刑され、城主の結城氏朝も自害させられた、という結城合戦の顛末が書かれています。

最後の絵は、結城城落城後、女装した春王丸・安王丸兄弟が捕まる場面です。

実は、兄弟を捕縛する幕府側についた小山持政は、結城氏朝と兄弟の関係にあたるのだそうです!

二人の父泰朝(のち満泰)は小山氏から結城氏に入った人物で、氏朝もまた結城氏の養子となりました。

結城氏と小山氏の密接な関係がうかる一方で、兄弟が結城合戦によって対立することとなってしまったとは、因果なことです。

*結城合戦に関係する文書もあわせて公開!*

山川家文書のうち、足利義教から小山持政にあてた書状を3点公開しています(通期)。

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絵巻で語られる物語とは違った結城合戦の生々しい様子が伝わってきます!

 ①「足利義教感状」 永享12年(1440)(展示番号95

 結城合戦が開始した417日の合戦で、持政の配下の河尻助三郎らの働きにより結城勢を撃退できたことについて褒める(53日)。

(同年7月頃から幕府軍による本格的な結城城の包囲行われるが、まもなく膠着)

 ②「足利義教御内書」永享12年(1440)(展示番号96

 兵糧攻めにして早く戦局を進展させるようにと命じる(98日)。

 ③「足利義教感状」 永享12年(1440)(展示番号97

 結城攻撃を褒める(1211日)。

(翌、嘉吉元年(1441416日の幕府軍総攻撃により、約1年間にわたって続いた結城合戦は終結)

 

※今回ご紹介した「秀郷草紙」下巻(「摹古絵巻」)、「平家物語図屏風」、「結城合戦絵詞」は前期のみの展示です。

展示替えまであと3日!!

皆さまお見逃しなく!!!

 

<前期展示編 終>

 

(人文課 久野)

「火山灰は宝石箱」 in県博 を行いました。

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みなさん こんにちは

11月10日(土)、県博にて「火山灰は宝石箱」を行いました。

このタイトルを聞いて、みなさんはどこに注目しますか?

おそらく「宝石」ではないでしょうか?!

でも、注目してもらいたいのは「火山灰」!

「火山灰」を洗うと、中にはたくさんの「鉱物」が入っているのです。

「鉱物」というのは、「宝石」として使われたり、私たちの生活用具に使われたりします。

そんな「鉱物」の仲間が「火山灰」の中に入っているので観察してみました。

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4種類の火山灰をチャック袋にそれぞれ入れ、水を入れて・・

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水が透明になるまでもみ洗いします。それを顕微鏡で観察して、

4種類の火山灰がどこの火山のものか、見本の顕微鏡写真と比べて当てます。

ある火山灰を洗うとこんなふうに見えます↓

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みなさん、こんなにたくさん鉱物が火山灰に入っていることに驚いていました。

「火山灰」の観察が終わったあとは、「火山」についても学んでもらいました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

最後に、みなさんにクイズ!

①栃木県には、活火山はいくつあるでしょうか?

②日本には、全部でいくつあるでしょうか?

答えは・・

①4個(男体山、日光白根山、那須岳、高原山)

②111個(どんな火山あるか調べてみてくださいね)

来年度も、「火山灰は宝石箱」を開催する予定です!

興味のある方は、ぜひご参加ください。

(自然課 吉田・薄井)