当館では10月に以下の展示を開催いたします。

★企画展「貝ってすてき!~美しい貝、美味しい貝、とちぎの貝、大集合~」10月10日(土曜日)~12月20日(日曜日)

★テーマ展「おじいさんやおばあさんの子どものころの暮らし」7月18日(土曜日)~12月13日(日曜日)

★テーマ展「土偶とハニワ」8月29日(土曜日)~10月18日(日曜日)

★テーマ展「日光の手仕事」8月29日(土曜日)~12月20日(日曜日)

★テーマ展「日光産の標本から学名がついた動植物」10月10日(土曜日)~2021年3月7日(日曜日)

★テーマ展「写山楼~谷文晁一門の絵画学習~」10月31日(土曜日)~12月20日(日曜日)


10月18日(日曜日)には、家庭の日コラボイベント県博(けんぱく)デーを行います!

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※コンサートは、出演団体(宇都宮短期大学附属高校音楽科)の都合により10月24日(土曜日)の開館記念日イベントで行います。


10月のミュージアムツアーのスケジュールについては以下のとおりです。

※ミュージアムツアーは13時30分から開催しております。

※土曜日、日曜日(第3日曜日を除く)、祝日のみの開催です。なお、第3日曜日はキッズツアーを開催します。

10月3日(土曜日) テーマ展「土偶とハニワ」

10月4日(日曜日) テーマ展「おじいさんやおばあさんの子どものころの暮らし」

10月10日(土曜日) テーマ展「日光産の標本から学名がついた動植物」

10月11日(日曜日) 企画展「貝ってすてき!~美しい貝、美味しい貝、とちぎの貝、大集合~」

10月17日(土曜日) テーマ展「土偶とハニワ」

10月18日(日曜日) キッズツアー「めざせ☆和楽器マスター」

10月24日(土曜日) 企画展「貝ってすてき!~美しい貝、美味しい貝、とちぎの貝、大集合~」

10月25日(日曜日) テーマ展「日光の手仕事」

10月31日(土曜日) テーマ展「写山楼~谷文晁一門の絵画学習~」


※テーマ展は約20分、キッズツアーは約30分、企画展は約40分の解説を予定しております。

 なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため人数を制限する場合があります。

 詳しくは当日受付までお問合せください。

☆キッズツアーとは?☆

 通常のミュージアムツアーとは異なり、お子様向けに内容をかえて解説を行います。

 解説場所については、当日の館内の掲示板や館内放送にてお知らせいたします。

 
 また、10月の休館日は、

 5日(月曜日)、12日(月曜日)、19日(月曜日)、26日(月曜日)です。

 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

毎月第3日曜日は県博デー!

先月まで中止していた県博デーですが、今月から新型コロナ感染対策を実施しながら復活です。

マスクの着用や検温を実施したほか、講座の会場では換気を行い、間隔をあけて座っていただきました。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 

今回のとっておき講座は、「菌類の多様性~キノコと地衣類~」。

当館で菌類などを担当している坂井がお話ししました。

講座の内容を少しだけご紹介します。

 

まず、キノコについて。

キノコはどのように増えるのでしょうか。また、生きるために必要な栄養をどのようにとっているのでしょうか。

具体的に写真や動画を見ながら、いろいろなキノコについて解説していきました。

 

スジチャダイゴケは雨粒が当たった振動を利用して、胞子を飛ばします。

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カエンタケは食べると危険なだけではなく、触るのも危ないキノコ。

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近年、那須塩原市や大田原市で見つかっているマッティロロミケス・テルフェジオイデスは、生で食べても強い甘みを感じるスイーツキノコ。

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室内の壁から生えたチャワンタケは、生命力の強さを感じさせます。

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続いて、地衣類について。

地衣類は、菌類が藻類と共生している生物です。菌類が生きるための栄養を、藻類がつくっています。キノコはいつどこに生えるかわかりませんが、地衣類は一年中見ることができます。

 

よく見かけるウメノキゴケ。サクラの樹皮などによく着生します。

人の顔ほどの大きさになることも(顔写真は本日の講師、坂井です)。

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高い山に生育するリボンゴケは、その形がリボンさながら。

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あちこちに着生していて、大気汚染にも強いコフキヂリナリア。

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側溝のフタの隙間にも見られる、ヒメジョウゴゴケ。

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木の上から垂れるフジサルオガセは大人の身長ほどの長さがあるそうです。

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身近なところに、いろいろなキノコや地衣類が生育しています。

ちょっとだけ意識して、キノコや地衣類の多様性を感じてみてはいかがでしょうか。

 

次回の県博デーは、10月18日(日曜日)です。

とっておき講座は、「ここがちがうよ 土偶とハニワ」。テーマ展「土偶とハニワ」最終日と同日の開催です。

もう、土偶とハニワを間違えない!考古分野担当の馬籠がお話しします。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

(自然課 半田)

「きのこの観察会 in 中央公園」を行いました

9月22日(火)に「きのこの観察会 in 中央公園」を行いました。講師は坂井広人主任研究員(植物担当)が務めました。4連休の最終日、天候に恵まれ、18人の参加者がありました。「きのこを発見したら直ぐに採らないで、まずは生えている様子をみんなで観察しよう!」と坂井講師から観察ルールのお願いがありました。

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まずは、ナラタケモドキを発見! 成熟したナラタケモドキ(成体)と、まだ小さいナラタケモドキ(幼体)ではきのこの容姿がずいぶん違うことを観察しました。

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セミの幼虫に生えるツクツクボウシタケ(冬虫夏草)を発見!
坂井講師がキノコの子実体を掘りあげたところ、ツクツクボウシの本体が見当たらず・・・。冬虫夏草の研究者ではこの状態を「ギロチン」ということを教えていただきました。穴の下の部分を丁寧に掘ると、幼虫の本体がでてきました。参加者のみなさんでその本体を観察しました。

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チチタケの仲間を発見! このきのこの仲間はキズをつけると白色や黄色などの粘りのある液体(乳)を出すものがあり、今日観察しているきのこは白いタイプのものでした。この乳の粘りはきのこの傷口をふさぐ戦略なのかもしれないと説明がありました。

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今回の観察会ではおよそ20種類のきのこを観察することができました。

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今日、中央公園で会えたきのことは一期一会。また今度、中央公園を歩く時、どんなきのこに会えるかな?
参加いただきましたみなさん、ありがとうございました。

(自然課 渡辺)

9月13日(日)に、リレー講座第5弾!「かなり不思議な日光の両生類」を行いました。

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担当は、林です。

まず、奥日光の動植物調査に関する歴史の紹介から始まりました。
明治時代、イギリスやイタリアなどの大使館の別荘があったことから、
来訪した動植物研究者によって標本が集められ、西洋式博物学の中心地として発展してきました。
そのため、日光赤沼産の標本に基づいて新種記載されたヤマアカガエルのように、多くの動植物の調査が行われてきました。

さて、本題の両生類の紹介です。

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日光地域には、サンショウウオ・イモリの仲間が4種類、カエルの仲間が12種類も生息しています。

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まず、ナガレタゴガエルの紹介です。
栃木県では、1998年に佐野市で見つかって以降、分布地が調査されてきました。
栃木県のナガレタゴガエルは、大谷川より南側の山地には分布していますが、大谷川より北側では見つかっていません。
なぜこのような分布地をもつのか、明らかになっていないようです。

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次に、タゴガエルです。
栃木県産のタゴガエルは、大きさが異なり、西>東>奥日光の順で大きさが小さいことが紹介されました。

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次は、奥日光の水の中の生き物です。
奥日光のすぐ近くである栗山地域や霧降高原では生息しているのに、奥日光では見つからない生き物がいるようです。

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最後に、ハコネサンショウウオです。
たくさんの幼生の滝登り行動の動画が紹介されました。
しかし、なぜこのような行動が見られたのか?、また、どこに卵を産んでどのような生活をしているのか?、多くの謎があるようです。

講演開始前と講演後には、ヤマアカガエル、大きさの異なる3種類のタゴガエル、ナガレタゴガエルの液浸標本を見ていただきました。

7月から始まったリレー講座全5回は、今回で終了です。
日光のディープな内容のリレー講座、いかがでしたか?
なんと、全5回すべてにご参加いただいた方もいらっしゃいました!
ありがとうございました。

今回の全5回のリレー講座の内容の一部は、これからスタートする展示でも紹介する予定です。

●10月10日(土)から開催予定
企画展「貝ってすてき!~美しい貝、美味しい貝、とちぎの貝、大集合~」
テーマ展「日光産の標本から学名がついた動植物」

●2021年1月16日(土)から開催予定
企画展「ちょっとディープな日光の自然ガイド」

リレー講座を聞いてもっとディープな日光を知りたくなった方や、講座を聞き逃してしまった方、
ぜひお越しください。

(自然課 森嶋)

みなさんこんにちは!

秋の4連休が始まり博物館もイベントがいっぱい。

ファミリーでおおにぎわいです!

9月20日(日曜日)にとちぎけんぱくキッズツアーを行いました。

テーマは「とちぎのりものいまむかし」です。

栃木県の昔の乗り物のようすと新しい乗り物のご案内です。

その模様を少しご紹介します!


展示室前の会場に設置したモニターを見てもらいながら

昔の鉄道とバスを紹介しました。

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どこを走っていたかを地図で確認するとさらにオッケー。

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やっぱりじょうき機関車は迫力があって今でも人気者!

栃木県でも日光や真岡で乗ることができます。IMG_2590_R.JPG 

2022年スタートのLRT                            IMG_2608_R.JPG

じゅうたいもなく時間も正確で静かで排気ガスも出ないから地球にやさしい。

自動車のめんきょを持っていない人にとってもとても便利。

早く乗ってみたいですね! 

みなさん動画もきょうみぶかくみてくれました。

以上、キッズツアーの様子でした。

たくさんのご参加ありがとうございました!


次回のとちぎけんぱくキッズツアーは、

10月18日(日)「めざせ★和楽器(マスター」

日本の楽器ってなんだろう?

どんながするのかな?みんなでさがしてみよう!

みなさんのご来館をお待ちしております!

                           解説員 相子

9月分百人一首ぬり絵(おうちでやってみよう!)

当館では、毎月第3日曜日に「家庭の日コラボイベント県博(けんぱく)デー」というイベントを行っております。

そのコーナーの1つに「百人一首ぬり絵」があります。

館内には、ぬり絵を配架して持ち帰りができるようにしてあります。

しかし、館内でぬり絵ができるスペースの復活はしておりませんので、データを引き続きアップロードします。

ぜひ、ご自宅でもぬり絵をしながら百人一首に親しんでみてください。

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【見本】

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【ぬり絵】

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【歌の意味】

(つき)()ていると、なんだかいろいろともの(かな)しさがこみ()げてくる。(わたし)一人(ひとり)のためにきた(あき)ではないけれど。


【見本】

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【ぬり絵】

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【歌の意味】

こおろぎが()く、(しも)()りる寒々(さむざむ)としたむしろに、(ころも)(かた)(そで)()いて(わたし)はただ(ひと)りぼっちで()るのであろうか。


数に限りはありますが、館内に印刷したものもありますので、ご自由にお持ち帰りいただいても大丈夫です。

※塗り終わったもの(以前のものでもOK)を受付に持ってきてくれた方は、作品を館内掲示&【ちょっとしたプレゼント】があります♪

老人週間関連・無料観覧デーについて

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満65歳以上の方は、ぜひこの機会に栃木県立博物館へ!

テーマ展「土偶とハニワ」「日光の手仕事」「骨が語る動物の秘密」「骨スペシャル」も開催中です。
また、企画展の学芸員とっておき講座「栃木県のキノコと地衣類」(20日 要予約℡028-634-1312)や色々な催し物を企画した県博デー(20日)も行います。

9月15日~21日は老人週間関連イベントとして、県内在住の満65歳以上の方は観覧料が無料となります。ぜひお越しくださいませ。

みなさまこんにちは!

まだまだ暑いですが、秋が近づいてきましたね♪
秋と言えばお月見、お月見と言えばうさぎですね!

栃木県立博物館では、9月6日の日曜日に、
「まゆ玉でお月見うさぎをつくろう」を行いました。

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絹糸の材料になるまゆ玉を使って、お月見にぴったりなうさぎの置物を作っていきます。



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気に入った大きさや形のまゆ玉を選んでもらって
つくり方を見ながらうさぎとお立ち台を整えていきます。

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次に背景に月を張り付けたり、すすきや山の絵を描いてきます。

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お顔も自分好みに描いてきます。そして・・・

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完成!!自分だけのかわいらしいお月見うさぎができました!
どれもこれもかわいらしい・・・すてきです!

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参加していただいたみなさま、ありがとうございました!
今回作ったうさぎたちと一緒にお月見、楽しんでくださいね♪



次回の博物館でやってみよう!は、

9月26日(土曜日)14:00~15:30 「探検!縄文時代」
縄文時代に関する展示の解説を行います。
※予約はいりませんので、当日の案内によりご参加ください。

感染症拡大防止のための対策をしてお待ちしております♪ (解説員 青野 本田)

8月30日(日曜日)に、リレー講座第4弾!「すごくディープな日光の貝とミミズ」を行いました。

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担当は、南谷です。
今回は、すっっっごくディープな講座です。

まず、栃木県の貝類の話からスタートしました。
「貝」と聞くと、一般的に海を連想するため、「海のない栃木県に分布する種類は少ないのでは?!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、栃木県には150種類もの貝類が分布し、なかでも日光市には97種類の貝類が分布しています!

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奥日光の代表的なカタツムリとして、
日光の標本から名前がつけられたチュウゼンジギセル、
いろは坂で採集された栃木県最大サイズのヒダリマキマイマイなどの紹介がありました。

殻の直径が2cmをこえるいわゆるカタツムリは、いろは坂より下ではヒタチマイマイとヒダリマキマイマイが見られるのに対し、いろは坂より上ではヒダリマキマイマイだけになります。
また、ヒダリマキマイマイの殻の色もいろは坂を境に変わるとの紹介がありました。

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次は、ミミズの紹介です。
栃木県には34種類が分布し、日光市には24種類のミミズが分布しています。
また、那須・日光・足尾山地には、まだ名前のついていないミミズも見つかっているようです。今後、栃木県の標本から名前がつくかもしれません!

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最後に、その他の無脊椎動物(クガビル、ザトウムシ、ダンゴムシ、プラナリア)の紹介がありました。

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講演後、カタツムリやミミズ、ザトウムシなど、たくさんの標本をじっくりと見ていただきました。

ご参加、ありがとうございました。

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今回のリレー講座の内容の一部は、これからスタートする展示でも紹介する予定です。
●10月10日(土曜日)から開催予定
企画展「貝ってすてき!~美しい貝、美味しい貝、とちぎの貝、大集合~」
テーマ展「日光産の標本から学名がついた動植物」
●2021年1月16日(土曜日)から開催予定
企画展「ちょっとディープな日光の自然ガイド」

次回のリレー講座は、9月13日(日曜日)「かなり不思議な日光の両生類」を開催します。
くわしくは、こちらをご覧ください。

(自然課  森嶋)

8月23日(日)に、リレー講座第3弾!「ちょっとディープな日光の昆虫」を行いました。

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担当は、栗原です。

早速、日光の昆虫が登場するのかと思いきや・・

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昔の日本列島の地図が出てきました!

宇都宮は、海だった時代があったけれど、

なんと!日光は、ずっと陸だったようです。

海に沈まないことで、日光で生き延びた昆虫もいます。

例えば、クワガタムシ。

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宇都宮は5種、日光には10種います。

宇都宮にくらべて、日光は森が豊かなだけでなく、

ずっと陸だったからこそ多くのクワガタムシが生息しているのです。

その他にも、日光で生き延びたカミキリムシが話題にあがりました。

ディープな昆虫の話として、

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日光で見られるチョウや、

日光周辺だけあしが黄色いという特徴をもつカミキリムシなどの紹介がありました。

どんどん焦点がしぼられていきました。(どんどんディープに!!)

日光は色々な意味で昆虫が多様なんですね!

講演後、栗原学芸員が採集したハナカミキリ類をみなさんに見てもらいました。

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お子さんから大人の方まで、熱心に話を聞いていただきました。

ご参加、ありがとうございました!

次回のリレー講座は、8月30日(日)「すごくディープな日光の貝とミミズ」を開催します。

くわしくは、こちらをご覧ください。

(自然課  薄井・森嶋)