オリジナルグッズ紹介後半は、オリジナルブレンドコーヒーについてです!

 

下野薬師寺ブレンド (自家焙煎真岡珈琲ソワカフェ)

 左:ドリップパックコーヒー 300円  右:レギュラーコーヒー(粉)100g 800円

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最近おなじみとなってきた企画展ごとのブレンドコーヒー。

昨年より販売を開始した「みーたんコーヒー 博物館ブレンド」ですが、今年度の春から企画展にちなんだブレンドコーヒーも各会期中に販売されるようになりました。

「異界ブレンド」は桃源郷イメージの桃、アンモナイト展の「カラマリブレンド」はイカが入っていたらしいです。

さて、今回の「下野薬師寺ブレンド」は、インド産と中国産の生豆のみを使用し、蓮の実と葉を少量ブレンドしたとのこと!

見た目はブレンドティーのようですね。

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インドはお釈迦様が誕生した地、そして仏教は中国を経て日本に伝えられました。

まさに仏教伝来のルートに思いを馳せるブレンドです♪

中国・唐から鑑真さんが苦難の道のりを越え、日本に戒律を伝えたという意味でも、素晴らしいブレンドですね、ソワカフェさん。

また、蓮は仏教と密接な関わりを持つ植物として知られています。

蓮は浄土に咲く花であり、その花を仏教では蓮華(れんげ)と呼び、仏や菩薩が坐する台座ともなっています。

ドリップパックのパッケージにもなっている下野薬師寺跡出土の軒丸瓦にも、蓮華の文様が使われています。

 

飲んでみました。

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なんとなく蓮の香りがするような、華やかな気持ちになりました!

すっきりとしてコーヒーのくせが強くないので、苦手な方も飲みやすいかもしれません。

とってもおいしかったです(*^^*)

下野薬師寺ブレンドは、博物館レストランでも提供しております。

まずは試してから、という方はぜひご利用ください。

 

「下野コーヒー 瑠梨ブレンド」も同時販売中

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栃木県のご当地アイドルグループのキャラクターまろに☆え〜るの瓜田瑠梨ちゃんは下野市在住で、下野市の観光大使にも任命されており、「瑠梨ブレンド」は彼女をイメージしたコーヒーだそうです。

裏面には「ツンデレブレンド」とあり、ツンの酸味とデレのこってり云々とのこと。どんな味なんでしょうか??

こちらはドリップパックのみで、パッケージのイラストが4種類あります。

 

さらに、博物館友の会事務局長によると、まろに☆え〜るにキャラクターとして登場する下毛野古麻呂(しもつけのこまろ)パッケージのコーヒーも近日特別に販売される予定とか......

下毛野古麻呂は、下野薬師寺の創建に関わったとされる地方豪族下毛野一族で、本展でも第3章で紹介しています。

この他、ミュージアムショップでは展覧会に関連する書籍も販売しております。

もちろん図録もお忘れなく!

展覧会を堪能した後は、ぜひショップにも足をお運びいただき、お手に取っていただければ幸いです\(^o^)/

ミュージアムショップは1階受付の隣、博物館の入口付近にあります。

 

(人文課・久野)

本展では、ミュージアムショップ(博物館友の会)にてオリジナルグッズを販売しております。

前編では、トートバッグとキーホルダーのモチーフになった作品についてご紹介します。

 

オリジナルトートバッグ 400

下野薬師寺を象徴するモチーフを散りばめてデザインしました。

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①下野薬師寺跡出土 軒丸瓦(創建期)

 円に蓮の文様を表し、周りをジグザグ文様が囲みます。川原寺の瓦の系譜を引いています。

②下野薬師寺跡出土 蓮華文鬼瓦(創建期)

 四角く象った蓮の文様に、軒丸瓦と同じく周囲にはジグザグ文様があります。

③下野薬師寺跡出土 軒平瓦(官寺昇格期)

 官寺昇格期の軒平瓦は創建期に比べて華やか。唐草文がすてきです。興福寺の瓦の系譜を引いています。

④韋駄天立像 下野薬師寺

 これまで江戸時代の作とされていましたが、本展のための事前調査により、南北朝時代(14世紀)にまで遡る作例である可能性が見出されました。

⑤誕生釈迦仏立像 龍興寺

 龍興寺は下野薬師寺別院として、下野薬師寺の由緒を伝える寺院。栃木県指定文化財に指定されている奈良時代(8世紀)の小さなお像です。

 

一色刷りのため、韋駄天立像と誕生釈迦仏立像をどう表わすか試行錯誤したものの、シルエットに落ち着きました。

結果的にシンプルでスタイリッシュな感じに仕上がったかな、と思います。

瓦も線のみにすることで、文様の形が際立ちました。

展覧会タイトルは英語で表記していますので、ふだん使いにもどうぞ!!

【みーたんも愛用中です】

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アクリルキーホルダー 各種350

トートバッグで解説した①軒丸瓦+軒平瓦(いずれも創建期)、④韋駄天立像、⑤誕生釈迦仏立像 がアクリルキーホルダーになりました!

展覧会の思い出をあなたのお手元に、どうぞお持ち帰りください。

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キーホルダーの台紙は、チラシのデザインをもとに3種それぞれの写真を使っています。

実は、誕生釈迦仏立像の台紙に使用した斜め向きのカットは、図録や広報物などのどこにも使われていない貴重なものなのです!

もし、すでに気が付いていたとしたら、相当な「鑑真和上と下野薬師寺」展ファンとお見受けしますよ。

《後編につづく》

 

(人文課・久野)

9月23日(金曜日・祝日)

特別企画展関連イベントとして、ワークショップ「古代瓦の3Dぬり絵」を行いました♪

今回の展覧会で展示している古代瓦(5種類)をモチーフにしたミニチュア模型に色をぬってみよう!という企画です。

当初の予定では、13時半~14時、定員20名で募集しておりましたが、材料がなくなり次第終了として当日参加も随時受付け、15時まで延長しました。

最終的に44名(内、付添い18名)の方々にご参加いただきました。

(材料費として200円の参加費をいただいております)

 

kawara.jpg【左上:下野国分寺・鬼面文鬼瓦、右上:下野国分寺・軒丸瓦、右中:那須官衙・軒丸瓦、左下:下野薬師寺・軒丸瓦(官寺昇格期)、右下:下野薬師寺・蓮華文鬼瓦(創建期)】

 

 

 

 

 

 

 

 

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はじめに考古担当学芸員による古代瓦についての簡単なレクチャーを受け、みなさん思い思いの色を瓦にデザインしてくれました。

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mitan_1.jpg【みーたんもぬり絵に挑戦!】

 

 

 

 

 

mitan_3.jpg【ぬりながらファンサービス】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

mitan_4.jpg【できたよ!】

 

 

 

 

 

 

 

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【得意げ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 【みーたんの作品】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、「ぬり絵」と銘打ったこともあり、参加者はお子さんが中心でした。

反省としては、ぬって楽しいだけでなく、新たに知ったり考えたりしてもらう工夫はまだまだだな、というところです。

ワークショップと展示室の資料とがうまく結びつくことができれば、大人こそ楽しめる内容になったかもしれません。

このワークショップは、もしかしたら会期中にまた開催するかもしれません!

日時が決まったら当館SNSでお知らせします。

次回(?)は、ぜひ大人の方のご参加もお待ちしております\(^o^)/

(人文課・久野)

mitan_6.jpg【ちょっと休憩】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記念講演会

9月17日(土曜日)、開幕初日。

本展調査委員の東野治之先生(武田科学振興財団杏雨書屋館長)の記念講演会が開催されました。

「鑑真和上と戒律の伝来」という演題で、戒律と授戒作法を日本に伝えた鑑真の生涯から、天下三戒壇の設置に至るまでの様相をお話しいただきました。

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連続講演会 下野薬師寺をめぐる歴史と美術①

9月18日(日曜日)、開幕二日目。

今回を含め3回にわたって開催される連続講演会は、本展調査委員の6名の先生方にお願いしております。

第一回目は、佐藤信先生(東京大学名誉教授)と須田勉先生(元国士舘大学教授)のお二人でした。

 

日本古代史の佐藤先生からは、「奈良・飛鳥時代の律令国家と下野」という演題で、古代下野国の成立と展開をめぐって、7~8世紀のヤマト王権・律令国家と東国の下野国との関係を中心にお話しいただきました。

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考古学の須田先生からは、「地方官寺構想と下野薬師寺の造営」という演題で、下野薬師寺と同じく戒壇が置かれた筑紫観世音寺の事例を踏まえ、下野薬師寺の創建時期とその後の造営の経緯についてお話いただきました。

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開幕早々の二日間を充実に彩ってくださった三人の先生方、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。

なお、人気につき、この後開催が予定されている連続講演会は、すべて予約満員となっておりキャンセル待ちの状況です。

担当学芸員が展示資料の見どころをご紹介する「見どころとっておき解説」は、まだまだ空きがございますので、よろしければ足をお運びください。

【担当学芸員による 「とっておき見どころ解説」】

1、9月25日(日) 歴史(古代)・考古分野について

2、10月15日(土) 美術分野(彫刻〔古代〕・絵画)について

3、10月16日(日) 中世以降の美術(彫刻)・歴史分野について

各日 午後1時30分 ~ 午後3時、当館講堂(定員150名)、要予約(無料)

 

【図録販売中です】

本展図録には、東野先生、佐藤先生、須田先生、そしてこれから講演会が予定されている川瀬先生、山本先生、千田先生、永村先生の最新論文が掲載されております。

よろしければ、そちらもご参考くださいませ\(^o^)/

図録は1冊2,500円で、当館ミュージアムショップで販売中です。

通信販売も博物館友の会で承っております。

https://tochitomo01.wixsite.com/my-site

また、オリジナルグッズ(トートバッグ、アクリルキーホルダー3種、オリジナルブレンドコーヒーなど)も展開しておりますので、あわせてお手に取っていただけますと幸いです(^^♪

(人文課・久野)

開館40周年記念特別企画展「鑑真和上と下野薬師寺~天下三戒壇でつながる信仰の場~」が先週末より開幕いたしました。

 

9月16日(金曜日)、開幕前日の午後1時30分。

栃木県立博物館2階ロビーにて、開幕に先立ち開会式が挙行されました。

本展は栃木県立博物館の主催により、開会式典では、福田富一 栃木県知事より主催者代表挨拶を、山形修治 栃木県議会議長より来賓代表挨拶をいただきました。

その他、来賓として国会議員、栃木県議会議員の皆様、大変貴重な什宝や資料を御出品くださった唐招提寺様、下野薬師寺様をはじめ御所蔵者の皆様、及び本展開催に御協力いただきました諸先生方や関係団体の方々など、60名を超える皆様の御臨席を賜りました。

 

また、式典では主催者、来賓代表によるテープカットを行いました。

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https://www.facebook.com/tochigikenritsuhakubutsukan/videos/5454639711318317

【テープカット】列左より

琴寄栃木県立博物館長、龍興寺関寺務長、下野薬師寺谷萩御尊住、唐招提寺岡本長老、福田栃木県知事、山形栃木県議会議長、加藤栃木県議会生活保健福祉委員会委員長、阿久澤栃木県教育長、野原栃木県県民生活部長、みーたん

 

開会式後には内覧会も行われました。

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【皆様を会場にお見送りするみーたん】

 

会場の様子は来てからのお楽しみです♪

皆さまのご来場をお待ちしております。

(人文課・久野)

キノコの観察会in中央公園

2022年9月18日(日)、キノコの観察会を開催しました。
雨が心配される中、30名の方がご参加くださいました。ありがとうございました。

講師は当館菌類担当の山本航平学芸員。
「これまで中央公園では150種ほどのキノコが確認されていますが、まだ見つかっていないキノコが今日の観察会で見つかるかもしれません。みんなで見つけましょう。」

触るとかぶれる可能性のあるキノコがあるので、見つけたらまずは山本学芸員に声をかけるようにお願いをして、中央公園へ出発。キノコはどこかな?みなさんの視線が地面へと注がれます。

子どもは目線が低いからでしょうか。「ここにキノコがあります!」「このキノコはなんですか?」とお子さんからも次々と声がかかり、山本学芸員は大忙し。

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キノコの姿は大きくなる間にどんどん変わってしまうので、図鑑の写真と見比べて種類を調べるのはとても難しいそうです。食べられるキノコに似ている毒キノコ、というものがありますので、素人が判断するのはとってもキケン。

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こちらは中央公園で初めての確認となりました、トキイロヒラタケ。フジの幹に生えていました。
トキイロヒラタケは食用として栽培・販売されています。


そして、本日のメインイベント!冬虫夏草(とうちゅうかそう)を掘り出します。
冬虫夏草は、虫に寄生するキノコで、キノコは地上に出てきますが、虫は土の中。
どんな虫に寄生しているのか土から掘り出してみます。
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途中で切れてしまわないように、慎重に掘っていきます。

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土の中から出てきたのは、ツクツクボウシの幼虫(矢印)。
ツクツクボウシから生えたキノコは、その名もずばり「ツクツクボウシタケ」
一緒にお皿にのっている白いセミは、同じく冬虫夏草の「セミノハリセンボン」が寄生しています。

今回の観察会では、ツチグリ、ムラサキヤマドリタケ、ニオイコベニタケ、モリノカレバタケの仲間、ナラタケモドキ、キアシグロタケ、クロコブタケ、、など30種類ほどのキノコを観察することができました。


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栃木県立博物館では、開館40周年記念特別企画展「鑑真和上と下野薬師寺~天下三戒壇でつながる信仰の場~」が開催中。10月30日(日)までとなっております。ご来館をお待ちしています。

(自然課 猪狩)

とちぎのお宝マーケットのご案内

9月と10月の第3日曜日は、通常の県博(ケンパク)デーはお休みし、当館開館40周年を記念して行われている【県内市町による文化財紹介展示『とちぎの宝~文化財のあらたな100年へ~』】に関連して【とちぎのお宝マーケット♪】を開催します。
・9月18日(日)の出店市町
 足利市、栃木市、佐野市、鹿沼市、小山市、さくら市、下野市、上三川町、茂木町、那須町
・10月16日(日)の出店市町
 足利市、栃木市、佐野市、鹿沼市、日光市、小山市、大田原市、さくら市、下野市
となります。
各市町の文化財に関するグッズ、書籍、その他の物産品等を販売します。
栃木のお宝が一堂に会するこの機会をお見逃しなく!

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アマゾントチカガミ駆除作戦!

2022年9月11日(日)、栃木県自然環境課主催の「アマゾントチカガミ駆除作戦」に参加しました。

アマゾントチカガミは南アメリカ(アマゾン川)原産の水草。観賞用の水草として市販されているものが野生化しています。
繁殖力がとても旺盛で、あっという間に水面をマット状に覆ってしまいます。
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水路にびっしりとアマゾントチカガミ。

自然環境課の呼びかけに応募された35名の方と一緒に、胴長を装着し水に入って土のう袋にひたすら詰めます。
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土のう袋がアマゾントチカガミで一杯になると、持ち上げるのに一苦労する重さに。
休憩をはさみながら、約2時間の作業ですっかりなくなりました!

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土のう袋がたくさん詰まった大きな袋をトラックで搬出
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アマゾントチカガミはその繁殖力で、魚類・昆虫・植物などの水域の生態系に大きな影響をもたらすほか、水路では通水障害などの農業被害、治水上の障害をもたらします。
一度繁茂した場所では、本日のように一度駆除しても今後何年も監視の目を緩めることができません。お店で買うなどした植物を安易に野外に放さないようにしましょう。


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栃木県立博物館では、開館40周年記念特別企画展「鑑真和上と下野薬師寺~天下三戒壇でつながる信仰の場~」が、いよいよ9月17日(土)から始まります。
みなさまのご来館をお待ちしています♪

(自然課 猪狩)

 8月28日(日)、那須烏山市の烏山公民館にて、ジオパーク構想教室㉓「栃木県内におけるコウホネ類について」が開催されました。

 雨が降ったり止んだりの天気でしたが、11名の参加者が星学芸員によるコウホネ類についての座学と野外での観察会に参加しました。

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 コウホネ類とはスイレン科の水草で、水中に生育します。栃木県内にはコウホネ、シモツケコウホネ、ナガレコウホネの三種類が確認されていて、中でもシモツケコウホネは栃木県の固有種です。

 コウホネの名前の由来(コウホネの地下茎は太くて白く、骨のように見えたことから河骨(かわほね)と呼ばれ、転じてコウホネとなった)、三種類のコウホネ類それぞれの葉や花の特徴について、星学芸員から詳しい解説がありました。

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 解説終了後、参加者から「葉の色は茶色だが、葉緑体はあるのか?」「ナガレコウホネは川の下流部に分布しているが、もしかしたらその川の上流部にコウホネやシモツケコウホネが生育している可能性があるのでは?」などの質問があり、皆さんとても熱心に聞いていらっしゃったんだなと思いました。

 その後、シモツケコウホネの生育地へ移動し、実際のシモツケコウホネを観察しました。

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前日の雨で増水が心配されましたが、水路に小さな黄色い花が観察されました。

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シモツケコウホネの花

 昨年より花の数は増えたとのこと。

 来年はもっと増えることを期待して。

                               (自然課)