こんにちは!

もうすぐクリスマスですね。

クリスマスにちなんで、博物館では12月11日(日曜日)に『博物館でやってみよう「木の実クラフトをつくろう」』を行いました。

参加者の皆さまには、いろいろな種類の松ぼっくりを使ったミニクリスマスツリーや、オーナメントをつくってもらいました。

当日の様子を少しだけご紹介します。

まずはじめに、木の実についてのお話をさせていただきました。

木の実は植物の種を守るためにあることや、松ぼっくりがどのようにしてできるのかということなどを、パネルや絵本を通してご紹介しました。

続いて、中央公園のどのあたりでどんな種類の松ぼっくりが採れるのか、皆さんにお配りした中央公園のマップにシールを貼ってもらいながら説明しました。

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木の実に対する理解が深まったところで、いよいよ工作のスタートです!

アカマツやストローブマツ、ツバキの実など、好きな種類の木の実を選んだら、ビーズやリボンなどの飾りを選んで頂き、工作に取り組んでもらいました。

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マニキュアを使って木の実に色を付けたり、綿を使って降り積もった雪を再現したり、皆さんいろいろな工夫をして作品作りを進めてくださいました。

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さて、どんな作品が完成したでしょうか?

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個性豊かでとても素敵な木の実クラフトが完成しました。ぜひお家で飾ってみてくださいね。

改めまして、今回ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

次回の「博物館でやってみよう」は、1月8日(日曜日)開催の「化石を楽しもう」です。

誠に申し訳ございませんが、こちらは予約が定数に達しております。ご了承ください。

  

次々回は2月23日(木曜日)開催予定の「折り紙でおひなさまをつくろう」です。

こちらは、予約不要となっております。

皆さまのご参加をお待ちしております。

  

教育広報課 解説員

 12月4日(日)14時から「いま知ってほしい栃木の外来生物」の展示解説を行いました。10名の方にご参加いただきました。

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 まず、南谷学芸員から「外来生物とは、何か?」という説明がありました。外来生物とは、本来その地域に生息していなかったのに、人間によって他の地域から持ち込まれた生物であり、飼われていたものが逃げだしたり、放されたりすることで野生化したもののほかに、荷物にまぎれて持ち込まれたものです。なかでも、一部の外来生物は、人や生態系に悪影響を及ぼし、様々な問題を起こしています。

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 ハクビシンとアライグマは、外来生物として有名なのでご存知の方も多いのではないかと思います。農業被害や屋根裏に浸入し糞尿による悪臭被害などをもたらします。特にアライグマは、ご存知の方も多いのではないかと思います。アライグマは、その見た目とは異なり気性が荒く、人間を噛むこともあります。ペットとして飼育されたものが、逃げだしたり捨てられたりした結果、野生化し個体数が増加しています。小笠原学芸員によると博物館の裏に設置したセンサーカメラに写っていたためこんな街なかにもハクビシンやアライグマがいるそうです。

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 外来植物が侵入すると下のアマゾントチカガミの写真のようにその場所一面を覆うように増えることがあります。その結果、在来植物が生育できず、さらにその植物の葉を食べたり、蜜を吸ったりする動物にも影響を与えてしまうという説明がありました。

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繁茂するアマゾントチカガミ

水草のアマゾントチカガミは越冬しながら繁茂し続けるため、少数でも増えて水路一面を覆ってしまいます。そうなると在来の希少な水草・ナガエミクリの生育を圧迫したり、水流を妨げてしまいます。このため、9月と11月に県自然環境課を中心となってアマゾントチカガミの駆除が行われました。

 最後に南谷学芸員は、外来生物イコール「悪」ではありません。「人や他の生物等に悪影響がある時には、排除しなければなりません。これ以上、そんな悲しいことが起こらないように、飼っている生物は最後まで責任を持って飼いましょう。また、外来生物を拡げないように、増やさないように気をつけましょう。」ということを強調して解説を締めくくりました。

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テーマ展「いま知ってほしい栃木の外来生物」は令和5年3月5日まで開催しています。また、学芸員による展示解説も次回、令和5年1月22日に開催予定です。

みなさまのご来館をおまちしております。               

(自然課 永嶋、三宅)

こんにちは!

だんだん寒くなって、なべが美味しい季節になりましたね。

さて、博物館では12月3日に博物館でやってみよう!「まゆ玉でうさぎをつくろう」を行いました。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました!

その時の様子を少し紹介します。


今回は、来年がうさぎ年なのでまゆ玉をつかってうさぎのおきものをつくっていただきました。

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まず材料を用意して、

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うさぎをのせる台をつくっていきます。

きいろの台紙に太陽をはり付けて

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お正月にちなんだ絵をかいていきます。

絵をかいたら、黒い台紙をつけて台ができました!

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次はうさぎをつくっていきます。

うさぎの顔をかいて、しっぽをつけたらかんせい!

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かわいいまゆ玉うさぎのおきものができました。みなさん上手に作れていますね!

できあがったおきものはお正月かざりとして使えるので、げんかんにおくと良いかもしれません。


次回の博物館でやってみようは12月11日「木の実クラフトをつくろう」です。

いろいろな木の実でクリスマスにちなんだ飾りをつくる体験です。

こちらは事前予約が必要です。予約については栃木県立博物館ホームページ、もしくは催し物案内をご確認ください。

みなさまのご参加をお待ちしております。

教育広報課 解説員 横山・相子

第2回アマゾントチカガミ駆除作戦!

2022年11月26日(土)、栃木県自然環境課主催の「アマゾントチカガミ駆除作戦」に参加しました。
9月に続いて、2回目の駆除作戦。水路の上流から下流へと攻めているので、1回目よりも下流で作業を行いました。
(第1回駆除作戦のようす http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/news/2022/09/post-753.html

前回は、マット状になったアマゾントチカガミがびっしりと水面を覆っていました。
今回の場所では、流れの中に在来種のナガエミクリなどの植物の姿が見られ、その間にアマゾントチカガミの小さな集団があちらこちら浮いていて、水面を覆う機会をうかがっています。

小雨がぱらついても黙々と作業をするボランティアのみなさん。
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ナガエミクリたちをよけながら、どんな小さなものも見逃さないぞ!と丹念に作業をされています。

下流にアマゾントチカガミの残党が流れていかないように、しっかりガード。
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すっかりきれいになりました。

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2回の駆除作戦で終わりではありません。今後も監視と駆除を続けて根絶を目指します。

栃木県立博物館では、テーマ展「いま知ってほしい 栃木の外来生物」を開催しています。

本日駆除したアマゾントチカガミも国内には観賞用の水草として持ち込まれた外来生物のひとつ。
他にも、ペットとして輸入されたアライグマ、観賞目的で輸入された園芸スイレンやセイタカアワダチソウ、輸入品の梱包材に紛れて入ってきたクビアカツヤカミキリなど外来生物にはたくさんの種類があります。その中から、ぜひ知ってほしいものについてご紹介しています。

開催期間は2023年3月5日(日)までとなっております。ぜひ、足をお運びください。

関連行事として、担当学芸員による展示解説を予定しています。※予約不要
12月4日(日曜日)・1月22日(日曜日) 14時00分~15時00分

みなさまのご来館をおまちしております。               (自然課 猪狩)

キッズツアー「常設展示の仲間たち」を行いました。

皆さんこんにちは!

11月20日の県博デーに「常設展示の仲間たち」を行いました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

当日の様子を少しご紹介します。


先日まで40周年展やアンモナイト展で盛り上がりを見せていた県博ですが、常設展示も見どころがたくさんあります。

今回は動物や植物などの生き物を中心にご紹介しました。

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まずは古代に生きていた生き物たちについてです。

フズリナをはじめアンモナイトやクジラなど、さまざまな化石が発見されています。

写真はオオガネクジラ。クジラは下あごの骨を見ることで大きく2種類に分けることができます。

オオガネクジラはヒゲクジラ。今でいうザトウクジラやシロナガスクジラの仲間です。

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そして古代といえばマンモス!そしてナウマンゾウ!

栃木県でもナウマンゾウの骨が発掘されています。この時代、ナウマンゾウをはじめたくさんの生き物が日本へやってきました。

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生物を見るといったら動物園ですが、ここ日光東照宮でもたくさんの生き物たちを見ることができます。

眠り猫や三猿が有名ですね。他にもトラやゾウ、そして龍などの伝説の生き物まで!ぜひ探しに行ってみてくださいね。

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そして展示室1から展示室2へ!

ここではカツオブシムシという文化財害虫(標本などを食べてしまう、博物館では良くない生き物)についてのお話をさせていただきました。

決まった場所以外で飲食は、カツオブシムシをはじめとする生き物たちがあつまってきてしまうので絶対にやらないようにしましょう。


次回のキッズツアーは12月18日日曜日県博デーに行います。

とちぎけんぱくキッズツアー「虫たちのかくれんぼ」

キッズツアーは事前予約不要ですので、ぜひご参加ください。

教育広報課 解説員

 11月20日(日)に小笠原学芸員による学芸員とっておき講座「栃木県の外来生物(脊椎動物)」を講堂にて開催しました。

 まず小笠原学芸員の自己紹介から始まり、学芸員としての仕事に最初は驚きを感じたと話していました。(カモシカの死体引き取りなど)

小笠原学芸員による解説.jpg そんな親しみやすい雰囲気の中、本題である「外来生物とは何か、どのような影響があるのか」を分かりやすく解説しました。

外来生物と聞くと、あまりいいイメージを持たれないが、そもそもは人間が本来その国・その地域に生息していなかった生物を持ち込んだのが原因であり、「外来生物=悪者」と思いすぎないようにしたいな...というのが小笠原学芸員の個人的な思いだと語っていました。

とは言っても、外来生物による悪影響があるのも事実であるため、影響は影響で切り取って考えたいという切り口から、今回の講座の本題に入っていきました。

 

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 そもそも外来生物による影響とは、どのようなものがあるのかをかいつまんで説明します。まず、人の生命・身体への影響です。人をかんだり(咬傷)、刺したりする。糞による建造物の汚損などが挙げられます。次に、農林水産業への影響です。農林水産物を食べられてしまう被害(食害)や、外来植物の繁茂により収穫量の低下を招くことが示唆されています。最後に、生態系への影響です。在来種を食べたり(捕食)、在来種の生息・生育環境を奪ってしまうことが考えられます(競合)。また、近縁の在来種と交雑し雑種をつくる可能性があります(遺伝的攪乱)。その他にも外来種問題は、生態系や人間社会に大きな影響をおよぼすとされています。

剝製の解説.jpg写真:左からアライグマ、ハクビシン、タヌキの剝製

講座の後半では、実際の剝製を用いての解説と県内の外来生物(脊椎動物)の紹介がありました。

 

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 最後に、外来種を増やさないために、私たちが注意すべき点のお話がありました。特に、ショップなどで売られている生物は、絶対に逃がしたり放してはいけません。一度飼い始めたら責任を持って最後まで飼育・栽培をしましょう。

 

 

 今回のとっておき講座では、外来生物とは何か?を参加者の皆様と共に考える機会の場になったとのではと思います。講座終了後は、3体の剝製を見たり学芸員に質問をしたりしていました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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只今、自然系テーマ展「いま知ってほしい栃木の外来生物」を開催中です!

今回の講座で話した「外来種とは何か?」や県内の外来種について詳しく解説します。

(自然課 永嶋、三宅)

こんにちは。秋晴れのいいお天気が続いていますね。

中央公園の紅葉も見頃を迎えていて、とてもきれいです。

栃木県立博物館では11月12日に博やろ「手ぬぐいでミニ巾着をつくろう」を行いました。

参加してくだっさた皆さま、ありがとうございました。

その様子を少し紹介します。


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まず、好きな柄の手ぬぐいを選んでもらいました。

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選んだ手ぬぐいに紐を2本通します。

紐通しを使って通していきました。

みんな、頑張っていますね!

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紐が通せたら、結んで完成です。

完成した巾着はお土産として持ち帰ってもらいました。

次回の博やろは12月3日「まゆ玉でうさぎをつくろう」です。

事前の予約は不要ですので、皆さま遊びに来てください!

教育広報課 解説員 

みなさんこんにちは。だんだんと涼しい季節になってきましたね。

栃木県立博物館では11月5日にボランティアの方によるイベント「玉?をつくってあそぼう」を行いました。

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参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

当日の様子を写真を交えながら少しご紹介します。


イベントは2つのブースに分かれて、行いました。

1つは、「シャボン『玉』あそび」です。

割りばしと毛糸を材料に作成したシャボン玉づくりの道具を、トレイの中にあるシャボン玉液に浸して、大きなシャボン玉を作りました。

とても大きなシャボン玉があちこちに広がり、ステキな空間でした。

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2つ目は、「きょうりゅうの『玉』子づくり」です。

アルミホイルに、玉子の模様を自由に描き、力いっぱい振ると、静電気で勝手に玉子が動き出します。

玉子が変わった動きをするので、参加した方は、とても驚いていました。

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2つのブースとも、気軽に手短で楽しく驚きもある、とてもワクワクしたイベントでした。

参加してくださったボランティアの方々、ステキなイベントありがとうございました。

次回のボランティアイベントは、年明け2023年1月29日(日曜日)の午後「しもつかれリースをつくろう」を行います。

果たしてどんなリースになるのか!?ご期待ください。

教育広報課

生物・地学収蔵庫ガイドを開催しました

 11月3日(木曜日)、生物・地学収蔵庫ガイドを開催しました。栃木県立博物館では、「文化の日」にちなんで、無料入館日となっております。そのため、この日は多くの来館者でにぎわいました。

今回の収蔵庫ガイドでは、11名が参加し、自然課の職員から収蔵庫の構造や特徴の紹介、標本の収集、整理、保管する意義などについての話がありました。

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初めに、本館の地学収蔵庫を見学しました。ここは主に、展示に活用する大きな化石や岩石・鉱物が収蔵されています。岩石・鉱物担当者によると、現在、収蔵庫内の資料整理の途中だそうです。

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新収蔵庫棟のトラックヤード。資料の搬入・搬出を行うためのスペースであるという説明がありました。トラックが2台入れるほどのスペースがあり、上部には大型の資料を吊り上げて運ぶための電動クレーンが付いています。

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こちらは、民俗第3収蔵庫です。魚類の剝製が並んでいます。「民俗の収蔵庫に魚の剝製?」と思われるかもしれませんが、民俗資料の一部には、昔使われた漁具が含まれています。それに関連した展示にも活用できるため、魚類の剝製も収蔵されています。

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続いて、動物収蔵庫です。鳥類や哺乳類などたくさんの剝製が並んでいます。近くで見ることができるため、大きさや形態の特徴を見たり、他の剝製と比較することができます。また、収蔵庫内は、収蔵資料の敵でもあるカビや害虫といった有害な物質の増殖を抑えるため気温・湿度は、一定に保たれています。

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学芸員による収蔵資料の解説と収蔵品の数の多さに、皆さん楽しみながらご覧になっていただけたのでは、と思います。参加してくださった皆様、ありがとうございました。

 

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11月19日(土)より自然系テーマ展「いま知ってほしい栃木の外来生物」を開催予定です。

アライグマやアマゾントチカガミを始めとする、栃木県で話題の外来種たちを解説します。

 

関連して、展示解説を行う予定です。日程は、下記の通りです。

場所:展示室 定員:20名 ※予約不要

・2022年12月4日(日)14:00~15:00

・2023年1月22日(日)14:00~15:00

(自然課 永嶋)

講座『火山灰は宝石箱』開催

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地学講座『火山灰は宝石箱』を開催しました。
           講師は当館学芸員 吉田貴洋です。

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火山灰はマグマが軽石や灰となって地表に降り注いだもので、火山灰の中にはマグマ由来の鉱物が含まれています。
火山灰を洗ってそこに含まれる鉱物を取り出し、実体顕微鏡で観察します。

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マグマの成分によってできる鉱物も異なってくるため、鉱物種を調べるとどのような噴火様式のものであったか推測できます。

身近にみられる鉱物もなかなか美しいもので、まさに「火山灰は宝石箱」 タイトルに偽りなし!