subeami
スベアミ
人文系 民俗部門テーマ展

山からの贈り物
〜栃木の山村生活誌〜


開催期間:令和3(2021)年7月13日(火)
〜9月23日(木)
開催概要

 栃木県には、男体山のような名峰から近所の裏山まで、大小様々な山があります。人々は長きにわたり、山の自然を衣・食・住に用い、あるいは山そのものに信仰を寄せるなど、様々な形で山を生活に取り込み、大切に守り継いできました。
 しかし、高度経済成長期にかけて人々の生活様式は大きく変化しました。今では、かつてのような山との関わりは途絶えつつあります。
 本テーマ展では、当館が帝釈山地や足尾山地の山村を中心として収集に努めてきた山仕事の用具や生産物を紹介します。これらの地域は、寒冷で起伏があるために農業は振るわず、様々な山仕事を組み合わせて生計を立ててきました。展示資料はいずれも、知恵と技能を駆使して多様な山林資源を活かす、言い換えれば、山にあるものを「贈り物」として受け取る、そんな山村生活の逞しい姿を今に伝えます。
 本展が、失われつつある栃木の山と人との結びつきを見つめ直す契機となれば幸いです。

主な展示資料
  ookago
   落ち葉を集めるオオカゴ
  sumidawara
   炭を運ぶための炭俵

  maenoko
   板を挽くためのマエノコ
  higutsu
   山中のスゲで編んだ背負い袋

  kariudo
   かつての猟師の姿
  magemono
   日光の特産品だった曲げ物

  yama_no_kami
   山の神さまを祀る碑
関連行事
展示解説
担当学芸員が展示を分かりやすく解説いたします
・開催日時 令和3(2021)年8月1日(日)/8月22日(日)14:00〜15:00
・開催場所 展示室
・定員 20名
※予約不要。上記の日時に展示会場にお集まりください

お問い合わせ
教育広報課 028-634-1312 (直通)
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