令和3年度人文系冬季テーマ展 鎌倉殿 源頼朝の義兄弟 足利氏の軌跡

展示概要

  下野しもつけのくに足利あしかがのしょう(足利市)をほんきょとした足利氏は、平安時代後期におう地方で起きた三年さんねん合戦かっせんで活躍したげん棟梁とうりょう源義家みなもとのよしいえの孫義康よしやすからはじまります。義康の子義兼よしかね鎌倉幕府かまくらばくふ樹立じゅりつに多大な貢献をし、源頼朝よりともを支える有力御家人ごけにんとなりました。一方で、義兼は頼朝の正室せいしつ北条政子ほうじょうまさこの妹時子ときこを妻とし、頼朝とは義兄弟の関係にもあったことから、鎌倉時代の足利氏は源氏将軍家に次ぐ武家の名門めいもんとみなされました。義兼以降の歴代は幕府の実力者北条氏によしみを通じ、鎌倉時代をたくみに生き抜きました。

  鎌倉幕府の滅亡めつぼう後、新たに成立した後醍醐ごだいご天皇の建武けんむ政権は失政しっせいを重ねて武士層の支持を失い、かわって支持を一身いっしんに集めたのが足利尊氏たかうじでした。尊氏は逡巡しゅんじゅんすえに建武政権を離反りはんし、京都に室町むろまち幕府を開いて武家政治を復活させました。

  本展では、鎌倉殿かまくらどのこと源頼朝の義兄弟として鎌倉幕府を支えた名門足利氏の軌跡きせきをたどるとともに、足利氏嫡流ちゃくりゅうから室町将軍家が輩出はいしゅつされたことから足利尊氏に関連する資料もあわせて展示します。


主な資料と展示概要

Ⅰ 源氏一族足利氏の登場

<雁の列の乱れに清原氏の伏兵(左)を知る源義家の軍勢>
<雁の列の乱れに清原氏の伏兵(左)を知る源義家の軍勢ぐんぜい
後三年合戦絵巻 上巻(部分) 江戸時代 当館



Ⅱ 鎌倉時代の足利氏 ~鎌倉殿源頼朝の義兄弟~

源頼朝坐像<パネル展示> 鎌倉時代(14世紀) 山梨・甲斐善光寺
<鎌倉幕府を樹立し鎌倉殿といわれる>
源頼朝坐像<パネル展示> 鎌倉時代(14世紀) 山梨・甲斐善光寺

吾妻鏡 巻二 江戸時代(19世紀) 当館
<義兼が源頼朝の意向により北条政子の妹時子を妻とする>
吾妻鏡あづまかがみ 巻二 江戸時代(19世紀) 当館



足利義兼像<複製展示><br>南北朝時代(14世紀) 当館(原資料:足利・鑁阿寺) 足利義氏像<パネル展示><br>江戸時代(17世紀) 足利・鑁阿寺
<鎌倉殿源頼朝の義兄弟となる>
足利義兼よしかね像<複製展示>
南北朝時代(14世紀) 当館(原資料:足利・鑁阿寺ばんなじ)




<足利氏発展の基礎を築く>
足利義氏よしうじ像<パネル展示>
江戸時代(17世紀) 足利・鑁阿寺
重要文化財 足利義氏下文(鑁阿寺文書) <パネル展示>
<義氏が足利荘管理にあたる公文所に氏寺鑁阿寺の仏事について命じる >
重要文化財 足利義氏下文くだしぶみ(鑁阿寺文書) <パネル展示> 仁治にんじ2(1241)年 足利・鑁阿寺

Ⅲ 南北朝の内乱と足利氏 ~足利尊氏の活躍~

足利尊氏像(部分)<パネル展示> 室町時代(15世紀) 個人
<室町幕府を開き源氏再興を果たす>
足利尊氏像(部分)<パネル展示> 室町時代(15世紀) 個人



太平記 巻九 江戸時代 当館
<尊氏が討幕を決意して挙兵する>
太平記たいへいき 巻九 江戸時代 当館



足利直義軍勢催促状 観応元 (1350) 年 当館>
<直義が園城寺おんじょうじに忠節を尽くすよう求める>
足利直義軍勢催促状ぐんぜいさいそくじょう 観応元 (1350) 年 当館

足利直義御教書 観応2 (1351) 年 栃木県立文書館>
<直義が畠山義深を尾張国の守護に任じる>

新発見・初公開 足利直義御教書みぎょうしょ

観応2 (1351) 年 栃木県立文書館

足利尊氏御判御教書 観応2 (1351) 年 当館
<尊氏が僧侶に天下静謐てんかせいひつの祈祷を命じる>
足利尊氏御判御教書ごはんのみぎょうしょ 観応2 (1351) 年 当館

日課観音地蔵像 伝足利尊氏筆(部分) 南北朝時代(14世紀) 当館
<尊氏が毎日描いたとされる観音像かんのんぞう地蔵像じぞうぞう
日課観音地蔵像 伝足利尊氏筆(部分) 南北朝時代(14世紀) 当館



関連行事

展示解説
  日時 令和4(2022)年1月30日(日)14:00~15:00
  場所 展示室(要観覧券)
  定員 20名(予約不要)

作品目録

令和3年度人文系冬季テーマ展
「鎌倉殿 源頼朝の義兄弟 足利氏の軌跡」
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