10世紀頃に日本各地に登場した「武士」は、所領をめぐって争ったり、主従関係を結んだりするなかで、武士団を形成し、台頭していきました。彼らがみにつけた武具としては、刀剣や甲冑が知られていますが、それ以外にも様々な合戦道具を用いました。それらは、合戦が行われなくなった江戸時代以降は必ずしも実用的なものでないものも現れましたが、武士のアイデンティティーを形成するものとしてその後も生き続けました。
本展では、館蔵資料を中心にそれら武士の装いを紹介するとともに武士を描いた絵画資料や文字資料からその実態に迫ります。
<初公開> 刀 無銘 手掻 南北朝時代 当館(関澤正之氏寄贈) |
<栃木県指定文化財> 太刀 銘勝廣造 室町時代末期 当館(安田マサ氏寄贈) |
脇差 銘細川正義作 石原氏佩刀 江戸時代後期 当館 |
刀 銘江府住岩井鬼晋麻呂源祓國 安政七年二月日 應藤原重俊好練之 安政7年(1860) 当館 |
黒糸威胴丸 室町時代末期 当館 |
金小札紺糸威広袖具足 (津和野藩主亀井家所用) 江戸時代初期 当館 |
萌黄糸威腹巻具足 (黒羽藩主大関家所用) 江戸時代後期 当館 |
青紺糸素懸威五枚胴具足 (旗本鈴木家所用) 嘉永6年(1853) 当館(茂呂貞夫氏寄贈) |
金地ニ朱ノ日像軍扇(大関家所用) 江戸時代 当館 |
対州桐紋軍配団扇 (対馬藩宗家旧蔵) 江戸時代 当館 |
令和6年度人文系夏季・秋季テーマ展
「武士の装い-館蔵刀剣武具展-」
出品一覧mokuroku.pdf(203KB)