死者と正者の古墳時代~下野における6・7世紀の葬送儀礼~
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第140回企画展
死者と生者の古墳時代
~下野における6・7世紀の葬送儀礼~


企画展概要

 古墳時代は〈お墓〉と〈お葬式〉に異常なほどの労力を投下する時代でした。
 6・7世紀はまさに、古墳が隆盛を極めた時期から、古墳が作られなくなる時期への過渡期です。なぜ古墳時代の人々はお墓やお葬式を重視したのでしょうか。そしてどのように古墳は消えていったのでしょうか。
 本展示では、埋葬される「死者」と、葬送儀礼を行う「生者」の関係に焦点を当てながら、その謎に迫ります。形象埴輪群像、飲食儀礼を示す土器、横穴式石室の副葬品などの資料を通して、下野地域とその周辺の葬送儀礼を紐解きます。

(※本展示には人骨の展示があります)

チラシ表
会期

会期

令和6(2024)年
12月14日(土)

令和7(2025)年
2月2日(日)

開館時間

開館時間

午前9時30分

午後5時
(入館は午後4時30分まで)

休館日

休館日

月曜日(1月13日を除く)、12月28日(土)~1月4日(土)、1月14日(火)

観覧料

観覧料

一般:260(200)円
大学 高校生:120(100)円
中学生以下:無料
※( )内は20名以上の団体またはM割料金


出品一覧 ※準備中※


主な展示資料


第1章埴輪が語る葬送儀礼

 古墳には、人物や動物など様々な形をかたどった形象埴輪が集中的に並べられることがあり、これを「埴輪群像」と呼びます。本章では、下野地域の埴輪群像とその変化から、古墳に並べられた埴輪たちの役割を考えます。


馬形埴輪

馬形埴輪 栃木県宇都宮市下桑島西原2号墳
宇都宮市蔵

機織形埴輪
機織形埴輪  国指定重要文化財
栃木県下野市甲塚古墳
下野市教育委員会蔵・画像提供
(撮影 小川忠博)

人物埴輪(集合)者

人物埴輪(集合) 栃木県小山市飯塚31号墳 小山市指定文化財
小山市教育委員会蔵・画像提供



第2章ものを食べる死者と生者

 古墳からは様々な形や大きさの土器が出土します。土器が出土するということは、古墳で生者が宴会を行ったり、死者に食べ物を供えていたりしたことを意味します。本章では、土器からわかる儀礼の一端に迫ります。


須恵器 高坏・坏 土師器 高坏・坏 須恵器 高坏・坏 土師器 高坏・坏
栃木県下野市甲塚古墳 下野市教育委員会蔵

土師器 坏 土師器 坏
栃木県上三川町坂上北原24号墳 上三川町教育委員会蔵


第3章横穴式石室と死者の埋葬

  6・7世紀には、横穴式石室という横から入る埋葬施設が作られ、遺体の周りには様々な副葬品が置かれました。本章では、副葬品や人骨などの資料から、横穴式石室の埋葬に迫ります。


馬具 馬具 栃木県下野市下石橋愛宕塚古墳
当館蔵
耳環 耳環 栃木県足利市菅田30号墳
栃木県蔵


第4章古墳の終焉と葬送儀礼

 7世紀(飛鳥時代)は国家としての仕組みが整う、変革の時代でした。その中で、全国的には古墳が造られなくなっていきます。下野地域とその周辺地域の古墳出土資料から、7世紀の葬送儀礼について御紹介します。

銅鋺
銅鋺 埼玉県行田市八幡山古墳
埼玉県立さきたま史跡の博物館蔵・画像提供
銀装圭頭大刀(部分) 銀装圭頭大刀(部分)
国指定重要文化財
茨城県土浦市武者塚古墳
上高津貝塚ふるさと歴史の広場蔵・画像提供

関連イベント

(1)記念講演会「古墳時代の葬送儀礼と王権継承」
日時 令和7(2025)年1月25日(土) 13:30~15:30
講師 日高 慎 氏(東京学芸大学 教授)
場所 当館講堂
定員 150名(要予約) ※聴講には当日の観覧券が必要です。
(2)学芸員とっておき講座「死者と生者の古墳時代~下野における6・7世紀の葬送儀礼~」
日時 令和7(2025)年1月19日(日) 13:30~15:00
講師 荒井啓汰(当館学芸員)
場所 当館講堂 
定員 150名(予約不要・無料)
(3)展示解説
日時 令和6(2024)年12月22日(日) 14:00~15:00
令和7(2025)年 1月11日(土) 14:00~15:00
場所 当館 展示室2
定員 20名程度(予約不要) ※展示室で行うため、観覧券が必要です。
(4)県博デースペシャルイベント「キラキラ☆まが玉ブレスレットをつくろう!」
日時 令和6(2024)年12月15日(日)
10:30~11:00、11:00~11:30、11:30~12:00
場所 当館 みーたん広場
定員 各回20名(予約不要・先着順)
お問い合わせ・お申込み
栃木県立博物館 教育広報課
Tel. 028-634-1312