花と虫 ~助けあい、せめぎあう植物と昆虫~
トップページ › 展覧会のご案内 › 企画展 › 花と虫 ~助けあい、せめぎあう植物と昆虫~

栃木県誕生150年 NHK宇都宮放送局開局80年 記念
第136回企画展
花と虫 ~助けあい、せめぎあう植物と昆虫~

企画展概要

 虫が花の蜜を吸いにやってくる。蜜を吸うとき、虫の体には花粉がつく。花粉は虫によって運ばれ、別の花のめしべにつく・・・。このように、植物と昆虫には、花は蜜を昆虫に与え、虫は花粉を運ぶ、といった助けあいの関係があります。イチゴやトマトなどの農作物の栽培には、そのような植物と昆虫との助けあいの仕組みが利用されています。
 一方、植物と昆虫には、食う・食われるの関係もあります。葉や枝を食べる昆虫に対して、植物は身を守るために毛やトゲ、毒を持つなど、昆虫に対抗する仕組みを発達させています。
 また、植物は昆虫の隠れ家や、オスとメスとの出会いの場としても利用されています。
 この展示を通じて、植物と昆虫とのつながりを知り、生き物とのつきあい方や、生き物がくらす環境の保全について考えていただけたら幸いです。

会期

会期

2023年7月15日(土)

2023年9月24日(日)

開館時間

開館時間

午前9時30分

午後5時
(入館は午後4時30分まで)

休館日

休館日

毎週月曜日(祝日を除く)
7/18(火)、9/19(火)

観覧料

観覧料

一般:260(200)円
大学 高校生:120(100)円
中学生以下:無料
※( )内は20名以上の団体またはM割料金

展示構成

第1章 植物と昆虫の助けあい

チョウやハナバチ、ハナアブなどの昆虫は、蜜を求めて花に集まります。
蜜は昆虫にとって大切な栄養源。花は蜜を提供する代わりに、集まった昆虫に花粉を運んでもらいます。
その結果、花は実をつけ、できた種から仲間をふやすことができるのです。
植物と昆虫は、互いになくてはならない関係を持っているのです。

第2章 植物と昆虫のせめぎあい

植物は、昆虫に一方的に食べられるだけ、と思われがち。でも、植物も負けていません! 食べられないよう、とげや毒を持ち、身を守っています。しかし、中にはその植物の抵抗をも乗り越え、とげごと食べたり、毒を克服した昆虫もいます。そして、時には植物が昆虫を食べることも。
植物と昆虫は、互いにせめぎあいながら暮らしてもいるのです。

第3章 虫の居場所としての植物

植物は昆虫にとって大切な生活空間。すみか、オスとメスの出会いの場、巣の材料を得る場、狩り場など、利用の仕方はさまざまです。
植物に止まっている昆虫をよく見かけるかもしれません。展示を見れば、虫がなぜそこにいるのか、答えが見つかるかも!?

参考写真

第1章 植物と昆虫の助けあい

タンポポの蜜を食べて、花粉を運ぶキ
アゲハ
ハルジオンの蜜や花粉を食べて、花粉
を運ぶコアオハナムグリ

第2章 植物と昆虫のせめぎあい

毒のあるバイケイソウの葉を食べる、
ツチハンミョウの仲間
植物の逆襲!?
モウセンゴケが葉の粘液ねんえき
バッタの幼虫をとらえて食べる

第3章 虫の居場所としての植物

リョウブの葉の上で求愛するアオマツムシ
(左:オス 右:メス)
ノリウツギの葉の上で、とらえたニホ
ンミツバチの体液を吸うシオヤアブ

企画展チラシデータ[PDF:0.6MB]

関連イベント

展示解説
日時 7月29日(土)、8月27日(日)2日間とも14:00~15:00
観察会「高原の花と虫の観察会」
日時 8月6日(日)10:00~15:00 戦場ヶ原~小田代原 ※要予約
学芸員とっておき講座「助けあい、せめぎあう植物と昆虫」
日時 8月20日(日)13:30〜15:00(講堂)
同時開催展示 テーマ展「草・木・虫をめぐる栃木の民俗」
日時 7月15日(土)~ 9月24日(日)
同時開催講演会「栃木の山と自然を語る~NHK山岳カメラマンとともに~」
日時 8月11日(金・祝) 10:30~12:00(講堂) ※要予約
お問い合わせ・お申込み
栃木県立博物館 教育広報課
Tel. 028-634-1312