第125回企画展「昭和ノスタルジー -なつかしい栃木の情景-」
企画展概要
ごあいさつ
30年以上続いた平成の時代が終わり、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を間近に控えた今、急激な経済成長と、生活スタイルや家族のあり方などが大きく変化した昭和の時代に対する興味・関心が高まっています。
そこで本展では、特に活気のあった昭和30年代から50年代の栃木の情景を中心に、「まつり」「くらし」「生業」「娯楽」の4つのテーマに分け、資料や写真・映像、そして関連の実演や体験などを通して当時を振り返ります。また、那須御用邸での御静養など栃木県との関わりが深く、生物学者としても名高い昭和天皇の、那須の変形菌や植物、さらに海産動物に関する御研究についても紹介いたします。
本展を通して、昭和の時代における知恵や工夫を再評価していただき、地域や世代の違いを再認識するとともに、さまざまな世代間の交流がさらに活発となり、新たな時代に向けて昭和の時代の知恵や工夫が継承・発展することにつながれば幸いです。
最後に、本展に貴重な資料を御寄贈・御出品いただきました方々をはじめ、開催に御協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
会期 | 令和(2019)年10月12日(土曜日)~11月24日(日曜日) |
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休館日 | 毎週月曜日(10月14日、11月4日は開館)、10月15日、10月23日、11月5日 |
観覧料 | 一般:260(200)円 大学生・高校生:120(100)円 中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体またはM割料金 |
M割でまた見よう | 栃木県博物館協会のM割参加館の入館券を持って、入館日から6ヶ月以内にM割参加館に行くと、料金割引を受けることができます。
※通常料金で購入された半券のみ、割引券として使用できます。 ※他の割引券との併用はできません。 |
関連イベント
- (1)開会式・オープニング講座
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(1)開会式・オープニング講座 日時 10月12日(土曜日) 13時 ~ 15時 ※10月12日(土曜日)は台風19号により臨時休館(終日)いたします。
開会式・オープニング講座は中止といたしますのでご了承ください。
- (2)担当学芸員による展示解説
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(2)担当学芸員による展示解説 日時 10月25日(金曜日) ・ 11月9日(土曜日) 両日とも14時 ~ 15時 講師 本展担当学芸員(当館) 場所 当館展示室 定員 20 名 料金 要観覧料
- (3)学芸員とっておき講座 1.「写真で見る栃木の昭和の暮らし」
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(3)学芸員とっておき講座
1.「写真で見る栃木の昭和の暮らし」日時 10月20日(日曜日)13時30分 ~ 15時 講師 石井和帆(当館学芸員) 場所 当館研修室 定員 40 名(要予約) 料金 無料
- (3)学芸員とっておき講座 2.「昭和こぼれ話」
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(3)学芸員とっておき講座
2.「昭和こぼれ話」日時 11月17日(日曜日)13時30分 ~ 15時 講師 宮田妙子(当館学芸員) 場所 当館研修室 定員 40名(要予約) 料金 無料
- (4)学芸員と茶飲み話
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(4)学芸員と茶飲み話 日時 ①10月18日(金曜日)「昭和のまつり」
②10月29日(火曜日)「昭和の生業」
③11月2日(土曜日)「昭和のくらし」
④11月13日(水曜日)「昭和の娯楽」
10時~11時30分講師 本展担当学芸員 場所 当館レストラン 定員 10 名 (要予約) 料金 無料(飲食代は自己負担)
- (5)昭和の暮らし実演・体験 1.藁細工(わらざいく)(草履(ぞうり)作り実演・リース作り体験)、昭和の遊び
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(5)昭和の暮らし実演・体験
1.藁細工(わらざいく)(草履(ぞうり)作り実演・リース作り体験)、昭和の遊び日時 10月27日(日曜日)10時 ~ 12時・13時 ~ 15時 講師 藁細工/仕事として注連縄(しめなわ)作りをされている方々
昭和の遊び/当館ボランティア、職員場所 当館エントランス等 定員 リース作り体験/午前(10時~、10時30分~、11時~、11時30分~)各回6名
午後(13時~、13時30分~、14時~、14時30分~)各回6名
※午前の部9時30分~、午後の部12時30分~整理券配布(所要時間30分程度)
昭和の遊び/なし(お手玉、けん玉、ベーゴマなどで遊べます)料金 無料
- (5)昭和の暮らし実演・体験 2.縁日(実演・体験)、笠懸ちんどん倶楽部(実演)
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(5)昭和の暮らし実演・体験
2.縁日(実演・体験)、ちんどん屋(実演)日時 11月3日(日曜日)10時 ~ 12時・13時 ~ 15時(ちんどん屋は適宜) 講師 縁日/丸山工芸社、当館友の会
ちんどん屋/笠懸ちんどん倶楽部‐どんぐり一座‐場所 当館玄関ポーチ等 定員 なし 料金 縁日(射的、輪投げ、鬼的当て、千本くじ)/1回300円
- (5)昭和の暮らし実演・体験 3.藍染め(巾着のしぼり・ステンシル体験)、昭和の遊び
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(5)昭和の暮らし実演・体験
3.藍染め(巾着のしぼり・ステンシル体験)、昭和の遊び日時 11月10日(日曜日)10時 ~ 12時・13時 ~ 15時 講師 藍染め/アトリエ草冠
昭和の遊び/当館ボランティア、職員場所 当館研修室・エントランス等 定員 藍染め/午前(10時~/11時~)各回5名、午後(13時~/14時~)各回5名
※午前の部9時30分~、午後の部12時30分~整理券配布(所要時間1時間程度)
昭和の遊び/なし(お手玉、けん玉、ベーゴマなどで遊べます)料金 無料 備考 ※藍染め体験では、洋服等に藍の色がついてしまう場合がありますのでご注意ください。
- (6)栃木の手仕事実演・体験
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(6)栃木の手仕事実演・体験 日時/講師 全日10時~12時・13時~15時
11月19日(火) 藤田眞一(小砂焼)/増形早苗(きびがら細工)
11月20日(水) 大塚明(はにわ)/若菜萠(筒描藍染)
11月21日(木) 山本政史(日光下駄)/渡邉靖久(間々田ひも)
11月22日(金) 萩原幹雄(樽)/増形智志(和竿)
11月23日(土) 卯野サチ子(マクラメ編)/藤田眞一(小砂焼)
11月24日(日) 赤池民子(野州てんまり)/卯野サチ子(マクラメ編)場所 当館エントランス 定員 なし 料金 無料 備考 それぞれ実演・体験の内容は変わります。
※ロクロをまわす、竹でタガを編むなど手仕事の一部を体験することができる内容もありますが、実演のみのものもあります。
- (7)栃木県博物館協会研修会・講演会「博物館と地域回想法―博物館資料の新たな活用―」
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(7)栃木県博物館協会研修会・講演会「博物館と地域回想法―博物館資料の新たな活用―」 日時 11月8日(金曜日) 13時00分 ~ 16時55分 日程 (1)あいさつ 13時00分~05分
(2)趣旨説明 13時05分~10分
(3)基調講演 13時10分~14時30分(80分)
演題「懐かしい話が紡ぐ地域の歴史」
熊本大学文学部総合人間学科 准教授 岩﨑竹彦氏
(4)事例報告 14時40分~16時10分
①思い起こそう紙芝居で
公益財団法人 認知症の人と家族の会 栃木県支部世話人代表 金澤林子氏
②大田原市歴史民俗資料館―地域回想法への取組―
大田原市歴史民俗資料館長 木村康夫氏
③田んぼの生き物調査を通してみた地域回想法の可能性
栃木県立博物館学芸部長補佐兼自然課長 林光武氏
(5)シンポジウム 16時15分~16時55分
基調講演者 岩﨑竹彦氏・事例報告者 木村康夫氏・林光武氏
コーディネーター 栃木県立博物館学芸部長補佐兼人文課長 篠﨑茂雄氏場所 当館講堂 定員 150 名(要予約) 料金 無料
展示構成と主な展示資料
- 第Ⅰ章 まつり
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第Ⅰ章 まつり
- 家のまつり
(1)正月・・注連縄、ハラミバシ等
(2)初午・・幡、オニオロシ等
(3)盆・・盆棚、麻ガラ、タカンドウロウ等 - 村のまつり
(1)講・・庚申講、十九夜講等
(2)魔除け・・藁人形、道祖神等
(3)祭礼・・弓引き神事等 - 人生儀礼
(1)産育・・ゴイワイ、香車の駒、産着等
(2)婚礼・・入嫁儀礼の菅笠、麻ガラの松明等
(3)葬送・・男体山登拝の行衣等
- 家のまつり
- 第Ⅱ章 くらし
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第Ⅱ章 くらし
- 手仕事が中心だった頃
いろりのある風景(再現)、洗濯板・盥、箱膳、氷冷蔵庫等 - 電化製品が登場・普及した頃
ちゃぶ台のある風景(再現)、電気洗濯機、布おむつ、白黒テレビ、電気冷蔵庫、掃除機等 - 便利さと流行を追求する時代へ
ダイニングセットのある風景(再現)、電子レンジ、花柄製品、カラーテレビ等
- 手仕事が中心だった頃
- 第Ⅲ章 生業
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第Ⅲ章 生業
- 麻・・映像、写真、ハシュキ、アサキリボウチョウ等の用具類
- カンピョウ・・写真、カワムキ、足踏み式カンピョウ丸剥き器等の用具類
- 葉煙草・・写真、テンパンキ、シンキリガマ等の用具類
- 第Ⅳ章 娯楽
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第Ⅳ章 娯楽
- 子どもの遊び
(1)子どもの遊び・・日光写真、昆虫採集セット、ミルクのみ人形、ダッコちゃん等
(2)駄菓子屋、紙芝居・・レジスター、木製電柱、自転車等 - 皆で楽しむ娯楽
(1)縁日・レジャー・・射的(作製)、千本くじ(作製)、レジャーの写真等
(2)興行・見世物・・見世物小屋(大いたち、河童のミイラ等)、絵看板、模型(見世物小屋)等
- 子どもの遊び
- コラム 東京オリンピックと栃の葉国体
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- 東京オリンピック・・聖火トーチ、オリンピック東京大会記念風呂敷等
- 栃の葉国体・・国体炬火トーチ、栃の葉国体記念湯飲茶碗等
- 第Ⅴ章 昭和天皇の生物学御研究
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第Ⅴ章 昭和天皇の生物学御研究
- 生物学者としての昭和天皇
皇居生物学御研究所と御研究室の写真パネル、昭和天皇のお姿写真パネル等 - 那須の変形菌
スミレヒモホコリ
(昭和天皇が那須地方で御採集になった乾燥標本。学者が同種の別の標本を基準として新種として発表した。)等 - 海産動物
2種のヒドロ虫(キセルカゴメウミヒドラ、ベイヤーウミヒドラ)
(昭和天皇が新種として御発表になった時に基準となった、液浸(エタノール漬け)標本。)等 - 那須の植物
ナスヒオウギアヤメ
(昭和天皇が御研究になった押し葉標本。学者が同種の別の標本を基準として新変種として発表した。)等
- 生物学者としての昭和天皇
参考写真
昭和45年頃(個人蔵) |
第Ⅰ章・産着(当館蔵) |
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第Ⅱ章・本田技研工業株式会社製 N360(ホンダコレクションホール収蔵) 画像提供/ホンダ技研工業株式会社 |
第Ⅱ章・白黒テレビ(日立FY970)(那須塩原市那須野が原博物館蔵) 画像提供/同館 |
第Ⅲ章・ハシュキ(当館蔵) |
第Ⅳ章・絵看板(サーカス)(柳 誠氏蔵) |
コラム・国体炬火トーチ(那須塩原市那須野が原博物館蔵) |
第Ⅴ章・昭和天皇御研究のナスヒオウギアヤメ標本(国立科学博物館蔵) |
お問い合わせ・お申込み
栃木県立博物館 教育広報課 Tel. 028-634-1312