第124回企画展「キノコと地衣類~菌類って不思議!~」
ごあいさつ
栃木県では毎年秋になると多くの人が野生のキノコを求めてキノコ狩りに出かけます。なかでもチチタケは栃木県民には「チタケ」の愛称で呼ばれており、好んで食べられています。実はチチタケを含むキノコは、細長い細胞が糸状に連なった菌糸でできている菌類の仲間です。
同じく木や石、コンクリートの表面についている色とりどりのしみやコケのようなものも、やはり地衣類と呼ばれる菌類の仲間です。
今回の展示では「キノコ」と「地衣類」を中心とする菌類について、その色々な種類や暮らしぶり、人との関わりについて紹介します。展示を通じて、キノコと地衣類がおりなす不思議で魅力的な世界に関心を持っていただけたら幸いです。
最後になりましたが、本企画展の開催にあたり御指導、御協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
会期 | 2019年7月13日(土曜日) ~ 9月23日(月曜日・祝日) |
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休館日 | 毎週月曜日(7月15日、8月12日、9月16日、9月23日を除く)、 7月16日(火曜日)、 8月13日(火曜日) 、9月17日(火曜日) |
観覧料 | 一般:250(200)円 大学生・高校生:120(100)円 中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体またはM割料金 |
M割でまた見よう | 栃木県博物館協会のM割参加館の入館券を持って、入館日から6ヶ月以内にM割参加館に行くと、料金割引を受けることができます。
※通常料金で購入された半券のみ、割引券として使用できます。 ※他の割引券との併用はできません。 |
関連イベント
開会式・オープニング講座「キノコと地衣類~菌類って不思議!~」 | |
日時 | 7月 13日(土曜日) 13時 ~ 15時 |
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講師 | 坂井広人(当館学芸員) |
場所 | 当館講堂 |
定員 | 200 名 (要予約) |
料金 | 無料 |
記念講演会「アマチュアが切り拓くキノコ学」 | |
日時 | 8月 25日(日曜日) 13時30分 ~ 15時30分 |
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講師 | 浅井郁夫 氏(日本菌学会会員) |
場所 | 当館講堂 |
定員 | 200 名 (要予約) |
料金 | 無料 |
学芸員とっておき講座「栃木県のキノコと地衣類」 | |
日時 | 9月 15日(日曜日) 13時30分 ~ 15時 |
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講師 | 坂井広人(当館学芸員) |
場所 | 当館研修室 |
定員 | 40名(要予約) |
料金 | 無料 |
担当学芸員による展示解説 | |
日時 | 7月 15日(月曜日)・8月 17日(土曜日)・9月 16日(月曜日) 14時 ~ 15時 |
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講師 | 坂井広人(当館学芸員) |
場所 | 当館展示室 |
定員 | 20 名 |
料金 | 要観覧料 |
展示構成
第1章 菌類の世界へようこそ
第1章では、キノコ(担子菌類、子のう菌類)や地衣類などの菌類の仲間を紹介します。
- 菌類とは
- キノコってなに?
(1) 担子菌類のキノコ
(2) 子のう菌類のキノコ - カビ
- 酵母
- 藻類と共生した菌類・・・地衣類
第2章 菌類の生き方
第2章では、キノコと地衣類のふえ方や栄養のとり方を紹介します。
- 菌類のふえ方
(1) キノコのふえ方
(2) 地衣類のふえ方 - キノコの栄養のとり方
(1) 腐らせて栄養を得るキノコ・・・腐生菌
(2) 植物と共に生きるキノコ・・・菌根菌
(3) 虫や植物を殺して栄養を得るキノコ・・・寄生菌
第3章 人とキノコとのかかわり
第3章では、食材や薬として利用されているキノコや毒キノコを紹介します。
- 食材としてのキノコ
- キノコの成分の利用
- 毒キノコに注意!
第4章 地衣類
第4章では、地衣類の見分け方や、食材や染料に利用されている地衣類を紹介します。
- 地衣類の見分け方
- 身近な地衣類
- 深山の地衣類
- 人と地衣類とのかかわり
図録はミュージアムショップ(Tel028-634-1319)にて販売します。
参考写真
ニオウシメジ(キノコ) タケなどの植物を多量に埋めた跡地や畑に生えるキノコで、 一つの株が100kgにもなることがあります。 |
ウメノキゴケ(地衣類) サクラやウメの木によくはり付く地衣類です。 表面に生えている粒をばらまいて増えます。 |
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ヤマブシタケ(キノコ) 食用と薬用になるので、最近は栽培品も流通しています。 |
ロウソクゴケ(地衣類) 中世のヨーロッパではロウソクゴケが持つ色素を使って ロウソクを黄色に染めていました。 |
お問い合わせ・お申込み
栃木県立博物館 教育広報課 Tel. 028-634-1312