NIKKO
第116回企画展

NIKKO
―国際観光都市・日光の成立―

2016年10月8日(土曜日) ~ 11月20日(日曜日)
〈3館連携企画事業〉栃木県立博物館×栃木県立美術館×栃木県総合文化センター

日光は、8世紀に勝道上人が山岳信仰の霊場として開山して以降、二荒山神社や輪王寺が創建され、近世には新たに江戸幕府によって東照宮が造営されました。これらの二社一寺はその歴史的・文化的価値が高く評価され、平成11年(1999) に「日光の社寺」として世界遺産に登録されました。
 明治時代になると、徳川将軍家の手厚い保護を離れ、それに神仏分離令の影響も加わって日光の社寺が荒廃していく状況下で、日光は外国人の注目を集めるようになります。明治時代初期にはパークスやヘボン、アーネスト・サトウ、モース、グラント、イザベラ・バード、ビゴーなどが日光を訪れ、やがて日光は避暑地として世界的にも知られるようになりました。また、道路の整備や鉄道の敷設、宿泊施設の充実など観光都市・日光の基礎が整えられていくにともない、日光を訪れる外国人は年々増加し、なかには別荘をもつ者も現れました。
 日本最初の避暑地として、近代の日光は各国の外交官たちの交流の場になるなど、政治的にも重要な役割を果たしました。平成12年(2000) には、それを象徴する中禅寺湖畔の伊国大使館別荘が、栃木県によって整備・公開されました。ついで本年の夏には、英国大使館別荘が公開されました。
 本展はこれを記念して開催するものであり、明治時代初期から戦前までの近代の日光に焦点をあて、近世の「聖地・日光」から「国際観光都市・NIKKO」へ発展していく過程を紹介します。

企画展について

開館時間

午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)

期間中の休館日

毎週月曜日(10月10日を除く)、10月11日(火)、11月4日(金)

観覧料

一般:250 円(200 円)
大学生・高校生:120 円(100 円)
中学生以下の観覧料は無料
※( )の中は20名以上の団体またはM割料金
※11月3日は文化の日により無料

後援

日光市
日光市教育委員会
日光市観光協会

協賛

金谷ホテル株式会社
東武鉄道株式会社
株式会社エム保険グループ

M割(ミュージアム割引)のご案内

M割参加館の半券をもって、入館日から6ヶ月以内にM割参加館に行くと、料金割引を受けることができます。

※通常料金で購入された半券のみ、割引券として使うことができます。
※他の割引券との併用はできません。

関連行事

オープニング講座
日時 10月8日(土)13:30 ~ 15:00
講師 当館学芸員
参加方法 料金:無料・要予約
場所:当館講堂
定員:200名
学芸員とっておき講座「近代日光と外国人」
日時 10月16日(日)13:30 ~ 15:00
参加方法 料金:無料・要予約
場所:当館研修室
定員:40名 
記念講演会「日光を愛したアーネスト・サトウ」
日時 10月30日(日)13:30 ~ 15:30
講師 吉良芳恵 氏
(日本女子大学文学部史学科教授)
参加方法 料金:無料・要予約
場所:当館講堂
定員:200名
展示解説
日時 11月12日(土)14:00 ~ 15:00
講師 当館学芸員
参加方法 要観覧料・申込み不要
場所:展示室2
定員:20名
お問い合わせ・お申込み
栃木県立博物館 Tel. 028-634-1311

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主な展示物

  • 外交官として活躍したアーネスト・サトウ(横浜開港資料館蔵)
  • 「電話日光1番」と電話機(金谷ホテル株式会社蔵)
  • 日光名所図会(日光物産商会発行)/吉田初三郎(個人蔵)
  • 日光鉄道につき渋沢栄一書簡(個人蔵)
  • 奥日光 中禅寺から湯元への道 男体山の眺め/G. ビゴー(宇都宮美術館蔵)
  • 東照宮・五重塔/五百城文哉(小杉放菴記念日光美術館蔵)
  • 日光神橋/川瀬巴水(渡邊木版美術画舗蔵)
  • フランス大使館別荘旧蔵の椅子類(当館蔵)
    総計300件以上展示 

展示写真(一部分)

人力車が行きかう日光橋 落成した日光停車場
人力車が行きかう日光橋
(個人蔵)
落成した日光停車場
(個人蔵)
中禅寺道(現・いろは坂)の深澤 中禅寺道の馬返
中禅寺道(現・いろは坂)の深澤
(日光市立日光図書館蔵)
中禅寺道の馬返
(個人蔵)
金谷ホテル登り口で電車を待つ外国人 湯元の人力車
金谷ホテル登り口で電車を待つ外国人
(金谷ホテル株式会社蔵)
湯元の人力車
(個人蔵)
中禅寺湖での外国人によるヨット競走 惜しまれつつ廃止となった日光軌道線
中禅寺湖での外国人によるヨット競走
(個人蔵)
惜しまれつつ廃止となった日光軌道線
(個人蔵)

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